ある日の夜、突然お風呂場から夫の悲鳴が! 何事かと駆け付けてみると、夫のおしりのできものから血が流れていました。あまりの痛みに座ることさえできなくなっていた夫。数週間前から気になっていたできものから、まさか流血するなんて。「悪性の腫瘍かもしれない」と冷や汗が流れましたが、原因は思わぬもので……。そんな私の夫の体験談をお話しします。

始まりは豆粒ほどのできものだった





当時、夫は40歳でした。これといって大きな病気をしたこともなく、普段は健康そのものです。

しかしある日の朝、ベッドから起きてきた夫が「なんだかおしりが痛い」と言ってきたのです。ズボンをずらして見てみると、尾てい骨の横あたりにニキビのような豆粒ほどのできものができていました。小さなできものでしたが赤く腫れていて、見るからに痛そうでした。

とはいえ、病院に行くほどの症状もなく「我慢できる程度の痛みみたいだし、そのうち治るだろう」と高をくくり、市販の軟膏を塗って様子を見ることにしました。

ですが、数日たってもおしりにできたできものはなかなか良くなりません。それどころか、日に日に腫れは大きくなり、1週間もたつころには痛みもひどくなっていました。

椅子に座るとできものに当たってしまうので、夫は食事をするときもおしりを浮かした変な姿勢になっていました。歩いたり立ったりするのにも服がこすれて痛いようで、仕事にも支障が……。

「そんなに痛いなら早く病院に行ったら?」と声をかけたのですが、営業職の夫は「仕事が休めないから……」と受診を見送っていました。そんな日々を過ごしていたある日、事件が起こったのです!

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お風呂場から夫の悲鳴が!

仕事から帰ってきた夫は、いつものように食事を終えるとお風呂に入りました。しばらくすると、お風呂場のドアがガラリと開く音がして「どうしよう! ちょっと来て!」と悲鳴のような叫び声が!

慌ててお風呂場に駆けつけると、夫のおしりから血がポタポタ……。なんとおしりのできものがつぶれ、出血していたのです!

応急処置としてガーゼを当てると、次第に出血は治まりました。ですが痛みは引かないようで、夫はその晩まともに寝付くこともできなかった様子でした。

近くに私が通院していた皮膚科があったので、夫にその病院へ行くよう勧めました。翌朝、診察が始まる9時に合わせて皮膚科へ直行。夫はおしりが痛くて座ることもできず、車のシートで横になっていました。