文具のとびら編集部
神戸・三宮に本店を構える、関西の有力文具専門店・ナガサワ文具センターは、神戸市営地下鉄西神・山手線の終点・西神中央駅前のショッピングセンター・プレンティ1番館3階に出店しているナガサワ文具センタープレンティ店を、2023年10月19日にリニューアルオープンしている。
今回のリニューアルは、プレンティの大規模なリニューアルに伴うもので、フロアの変更はないが、店舗の場所が吹き抜けのあるフロア中央部に移動している。「売場面積は58坪で、従来とあまり変わりはありませんが、以前はL字型の変則的なかたちの売り場だったのが、スクエアなかたちになりました」と話すのは、同店の下賀幸三店長。取り扱い商品も従来同様、高級筆記具から事務用品、学童文具・学用品、画材、文具雑貨などのパーソナル商品まで、専門店らしい品揃えで展開している。
また、レター・カードなどのコミュニケーションツールも充実させており、好評を博している。特に、カードと金封がよく動いているという。
高級筆記具コーナーの雰囲気を一新
その中で、以前とは雰囲気を一新させったのが、万年筆などの高級筆記具コーナー。「前は照明を落として高級感を演出していましたが、それだと敷居が高くなっていたので、照明を明るくして、カーペットの色味も淡い色に変えるなど、全体の雰囲気を明るいものにして、より多くのお客様に入っていただけるようにしました」と下賀店長。
品揃えも見直しており、初心者でも手に取りやすいように、2万円以下の筆記具を中心に扱っているという。このほか、ナガサワ文具センターオリジナルの「神戸INK物語」をはじめとするボトルインク、ガラスペン、高級ギフト雑貨などを品揃え。「これまで高級筆記具に興味のなかった方にも入っていただけるようになりました」とのことで、特にパーカーの中価格帯のボールペンが人気だ。
また、同コーナーに直接入れる入り口を設けている。この入り口は、西区役所やイオンフードスタイル、駐車場からの連絡通路側にあり、「その通路から直接こちらに入っていただける方が多いです」という。中の様子が外から見える小窓も設けるなど、なかなか洒落たつくりで、思わず入りたくなる雰囲気がある。
同コーナーの横には、1,000円以上の高額なシャープペンをズラリと並べたショーケースも設置。男子中高生の羨望の的となっていて、毎日のように見に来る子どもたちもいるとか。売れ筋はパイロットの「S20」や「S30」、ぺんてるの「オレンズネロ」、ステッドラーやロットリング、カヴェコといった海外ブランドのもの、さらには1万円を超える工房・楔(せつ)の木軸シャープも人気だ。
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催事スペースで旬の商品を展開
催事スペースとして、店舗前面やレジ前の平台を使用し、季節の商材や旬の商品を訴求。今は、レジ前の平台で「ニューレトロ」など商品を展開し、若い人に好評を博している。さらに、店舗前では神戸モチーフのグッズを集積。お土産などで人気となっている。阪急電車や神戸市営地下鉄など乗り物モチーフのグッズが人気で、親子ペアのTシャツなどが売れている。
角の催事スペースでは、現在シュナイダーの筆記具を展開しているが、週末にはここで実演販売などのイベントを行っている。「イベントをやると大きな反響があるので、今後はもっとイベントをやっていきたいと考えています」と下賀店長は話す。
リニューアルを機に客層にも変化が見られるそうで、「以前は、小学校高学年から高校生までの学生、主婦層、年輩の方が主に来店されていましたが、20、30代の若い方の来店も増えました」という。特に週末は、近隣の住民のみならず遠方からの来店客が増えているそうだ。「お客様の要望に応えながら、一人でも多くのファンを作っていきたいです」(下賀店長)。
2024年8月2日から9日まで、同フロアにあるギャラリースペースで、兵庫県在住の作家3氏(絵本作家・夏きこ、布子物・りんご雑貨店、アクセサリー・シャルウィット)の作品展示販売イベントを実施。
■所在地:神戸市西区糀台5丁目2番3号 プレンティ1番館3階
■営業時間;10:00〜20:00