文具のとびら編集部

竹田事務機は、文具店TAGの新店舗「文具店tag 近鉄奈良店」を2024年1月12日にオープン。近鉄奈良駅4番出口すぐの場所にある啓林堂書店2階に出店している。

同書店の文具売り場のようなインショップスタイルの店舗で、レジは同書店と共通となっている。同じフロアには、同書店の有料読書スペース「書院」(写真)があるので、それに合わせて、落ち着いた雰囲気の売り場となっている。

以前は英会話教室が入っていたそうで、「近くにあった文具店が閉店してしまったので、“文具を買えるところが欲しい”という地元の方たちの要望に応えるかたちで当店が入りました」と、オープンの経緯について吉多(よした)まい子店長は説明してくれた。売場面積はおよそ45坪ほど。高級筆記具から事務用品、パーソナル文具まで幅広く商品を展開している。

インバウンド向け商品を訴求

先述の通り、近隣住民の来店が多いほか、観光都市らしく国内外の観光客の来店も目立つ。また、駅前商店街の中にある店舗なので、商店からの買い物客も多く、割り箸やおしぼり、レジ袋用のビニール袋など、業務需要に応えた商品も扱っている。

売り場前面は催事スペースになっていて、シーズン商品や旬の商品、同店イチ押しの商品などを一堂に集積。特に、奈良を訪れる観光客、特に外国人観光客に向けたインバウンド商品を充実させている。鹿など奈良モチーフデザインのグッズも充実させており、国内外の観光客によく買われているほか、地元の人も県外の人へあげるお土産として買っていくことも少なくないという。

インバウンド向け商品の中でも、よく動くのが御朱印帳。また、「トラベラーズノート」は、「ほぼ100%外国の方が買っていかれる」と吉多店長が言うくらい、海外の人からの人気が高いそうだ。その一方で、「Paperblanks(ペーパーブランクス)」のような海外ブランドのノートもよく買われているそうで、ノートは全般的にインバウンド需要が高いとのこと。「キャンパスノート」のような定番商品も買われているそうだ。シールも人気で、ファンシー系のシールや和風のシール、韓国発の「スワテリエ」シールなどを、「おもしろ消しゴム」と一緒に組み合わせて買っていくのだそうだ。

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筆記具も人気

筆記具は、アジア系のお客を中心に需要が高いそうで、「サラサクリップ」や「フリクションボール」などをまとめ買いしていくのだとか。また、高級な万年筆もよく動くとのこと。意外なところでは、筆ペン「ぺんてる筆」のインバウンド需要が高く、カートリッジも一緒に購入していくという。「コピック」や「ZIG」といったカラーマーカーも人気。

筆記具に関しては、「SAKURA craft_lab」や「ZOOM」といった、ちょっと高額なデザイン筆記具が近隣の学校へ通う学生たちによく購入されているそうで、ギフト需要も多い。また、TAG STATIONERYオリジナルインクやガラスペンも人気。

このほか、書店とのコラボ企画にも取り組んでいる。現在、1階入口では、同書店とコラボイベントを展開中。ブックカバーやしおり、ルーペなど本にまつわるアイテムをずらりと並べている。

■所在地:奈良県奈良市西御門町1-1 啓林堂書店内
■営業時間:9:00~21:00