こだわりのパンを実食!




◆手ごねのサワードゥフォカッチャ(ハーフ)

アグリシステムの転換期間中有機小麦トイピリカ(ゆめちから、はるきらり、キタノカオリのブレンド)を100%使用。

自家培養発酵種でじっくりと発酵させたサワードゥブレッド。

水分を多く含んだ生地は少しずしっとして触れてもむちっ、食べてもむちっ!

気泡がツヤピカで手に吸い付くほど。

サワードゥ特有の酸味ある香りと味わい。北海道産の粉の旨みでしょうか、どっしりとした力強さを感じます。

リベイクすると外カリッ、中むっちむち。

オーガニックオリーブオイル、伊達の旨塩。ローズマリーで爽やかさをプラス。

塩の加減が小麦の甘さを引き立てていて、

イタリアンレストランで出てきたらこれだけをお代わりして満腹になりそうな美味しさです。



◆クロワッサン

よつ葉発酵バターの旨みの濃い香りと北海道産小麦の香ばしい香りが重なり、食べずとも香りだけで一撃!

外層のカリカリとした軽やかさに内層の少し重なった部分のするりとした口どけが絶妙で、さらに一撃!

クロワッサン好きの私を十二分に満足させてくれました。




◆中川さんのミッシュ(混播小麦、ライ麦入り)※週末限定

中川農場さんの小麦「ブレドゥポピュラシオン」を相澤シェフが石臼で自家製粉し外皮までまるごと使った全粒粉を使用。

自然栽培の小麦は力強いという勝手なイメージがあったのですが、甘さと香ばしさとが混ざった優しく癒される香り。

その香りが口から鼻へ抜けていく心地よさを感じながら噛みしめるごとに甘みが広がります。

「なにこれ?今まで食べていたハード系なパンとは違う!」

外皮までも使うことでより麦の存在を感じられ、食べながら小麦畑の風景が頭の中に浮かんできます。

トーストすると香ばしさと爽やかな穀物感が増すように感じます。

冷凍して1カ月後にも食べてみたのですがその甘さと香ばしさは変わらず、とても美味しいので大きいサイズで購入しても食べきれちゃいますよ。

左からスペルト小麦、無印(小さい粒が現代小麦、長い粒がスペルト小麦)、ミッシュ

相澤シェフに中川農場さんの玄麦を見せてもらいました。

写真ではわかりにくいですが右がこのパンに使用しているミッシュ(緑色の粒がライ麦で、年ごとにライ麦の割合が違うそう)。




この石臼で挽いた粉を使ったパンにコアなファンがついているのも納得の美味しさです。




◆ホワイトチョコとナッツ

アグリシステムさんの「本別地粉」を5割程度使われているそう。

アグリさんでは2~3割程度を推奨していますが粉の味が濃いのでたくさん使いたくて、と相澤シェフ。

微かな酸味のあるカンパーニュ生地は外パリッ、中はむっちり。

ホワイトチョコのほのかな甘みと無添加のクルミとカシューナッツによるカリッとした食感が効果的で、そのままでもトーストしても美味しい。




◆3種オーガニックフルーツ

こちらもカンパーニュ生地。クラストは焙煎したような力強い香り。クラムはトーストするともちっと適度な弾力があり、噛むごとに鼻から生地の香りが抜けるほど濃い!

イチジク、クランベリー、レーズンの甘みと酸味がどこを食べても感じられて飽きない美味しさです。




◆小麦ぱん

中川さんのスペルト小麦、宮城県産夏黄金、山形県産ゆきちからをブレンドして使用。

少し気泡があってフォカッチャっぽい見た目だなあというのが第一印象。

艶のあるクラムは高加水でむちむちなのにまったくべたつきません。

甘みが広がりますが後味はすっきり爽やか!この甘みは夏黄金&ゆきちからの味なのかな。

初めて食べる小麦の種類ですが、単体でも味わってみたくなる味です。

トーストすると外皮の粒感がより感じられて香ばしさも増し、そこにバターがじゅんわりと染み入りものすごく相性がいい!!

あまりに美味しくてもう一枚バターを塗って食べてしまった。




◆あんこと発酵バター・柔

観光で松島に来た方々にも食べ歩きにぴったり、と人気。週末は100個くらい出るそうです。

ふんわりソフトな食パン生地は少し跳ね返る弾力もあり、

北海道・土蔵さんの小豆を使いしっとりめに優しい甘みに仕上げた粒あんは、一口目から芳醇な豆の香りが鼻腔を抜けていきます。

贅沢に挟んだミルキーなよつ葉バターと粒あんを小麦の味が美味しい生地がどっしりと受け止めてくれるので、人気があるのも納得です!

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店名の由来




すべて平仮名で「ぱんや あいざわ」というわかりやすく読みやすい店名はどうやって決まったのかお聞きすると、当初はフランス語などでも考えてみたけれど国産小麦を使っているし年配の方にも一目でわかりやすいように、誰もが間違えようのない「ぱんや」と自分の苗字を併せたそうです。

この文字は、開店当初小学2年生だったお嬢さんが書いたものをデータ加工してもらい看板に使用されたのだそう。

手書きならではの温かさと、誠実さを感じられる丁寧な字体がお店のイメージにぴったりなだと感じました。




レジ前にあるこちらのマスコットは常連のお客様が作ってくださったもので、小麦の粉袋を思わせる素材感やパンが可愛くて目を惹いたのでご紹介♪