つるを旺盛に這わせて可愛らしいフォルムの葉をびっしりと茂らせるツタ(ナツヅタ)。秋には真っ赤に紅葉する姿も見応えがあります。おしゃれな雰囲気のツタは、一度は植えてみたいつる植物として人気ですが、メリット、デメリットが顕著な植物でもあります。この記事では、ツタ(ナツヅタ)の基本情報や特徴、名前の由来や花言葉、育て方などについて、詳しくご紹介します。
ツタ(ナツヅタ)の基本情報
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植物名:ツタ
学名:Parthenocissus tricuspidata
英名:Boston-ivy、grape ivy、Japanese creeper、Japanese ivy
和名:ツタ(蔦)
その他の名前:ナツヅタ(夏蔦)、アマズラ(甘葛)、モミジヅタ(紅葉蔦)など
科名:ブドウ科
属名:ツタ属
原産地:日本
分類:落葉つる性木本
ツタ(ナツヅタ)はブドウ科ツタ属の落葉性つる植物です。原産地は、日本の北海道〜九州、朝鮮半島、中国。昔から日本の山野に自生してきた植物のため、暑さや寒さに強く、環境に馴染みやすいので育てやすい植物の一つです。旺盛につるを伸ばし、1年で1.5〜5mは伸びるとされています。ツタ(ナツヅタ)は、他者につるを絡ませながら茂っていくつる植物ですが、吸盤のついた巻きひげや茎から出る気根を出しながら自ら他者に絡んでいくので、人の手による誘引の必要はありません。
春から秋にかけてグリーンの葉を広げて面を埋めてみずみずしいシーンを演出でき、また秋には真っ赤に紅葉するので、季節感を楽しめるのもいいですね。夏は涼しい木陰をもたらし、冬は葉を落として日差しをもたらすので、グリーンカーテンとしても利用されています。
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ツタ(ナツヅタ)の花や葉の特徴
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園芸分類:観葉植物
開花時期:6〜7月
樹高:8m以上
耐寒性:強い
耐暑性:強い
花色:緑
ツタ(ナツヅタ)の開花期は6〜7月。直径2〜3mmほどでグリーン色をしているため、あまり目立ちません。秋には小さな果実を鈴なりにつけ、黒く熟した表皮には白い粉が吹いています。
ツタ(ナツヅタ)の葉は手のひらのような形をしており、3〜5裂しています。デザインのモチーフとしてさまざまに用いられる、美しい葉姿が特徴です。最大の魅力は晩秋からの紅葉。一面が真っ赤に染まる姿は見応えがあります。