ナツヅタとフユヅタの違い


冬に落葉したツタ。Daniel Sztork/Shutterstock.com

ナツヅタとフユヅタは大変よく似ているので、見分けがつきにくいですよね。ナツヅタはブドウ科の落葉性つる植物で、フユヅタ(キヅタ)はウコギ科の常緑性つる植物。生育期のみ姿を現し、冬に葉を落とすためナツヅタ、冬も青々とした葉姿を残すためにフユヅタとそれぞれ呼ばれるようになりましたが、別種の植物です。また、ナツヅタは気根と吸盤を使ってつるを他者に絡めますが、フユヅタは気根のみを使ってつるを這わせます。ちなみに、観葉植物として人気の高いシュガーバインは、常緑ですが、ナツヅタの仲間を品種改良したもの。アイビーはフユヅタです。


ナツヅタに分類されるシュガーバイン。KPG-Payless/Shutterstock.com


フユヅタに分類されるアイビー。M88/Shutterstock.com

(広告の後にも続きます)

ツタを植えるメリット・デメリット


A.Luna/Shutterstock.com

おしゃれな雰囲気をもつツタ(ナツヅタ)は、一度は植えてみたいつる植物として人気ですが、それなりにメリット、デメリットが顕著な植物でもあります。この項目でそれを把握して、植えるかどうか判断してください。

メリット

①つるを広い面に這わせて、みずみずしいシーンを作り出すことができます。
②あまりデザイン性に優れないブロック塀やフェンスに這わせれば、目隠しすることができます。
③窓前や建物に仕立てることで断熱効果・遮音効果を得られます。夏は日陰になって涼しく、冬は葉を落として陽だまりを楽しめるので、グリーンカーテンとしても利用できます。

デメリット

①生命力が旺盛で成長が早く、はびこりすぎることがあるので、メンテナンスに手間がかかります。
②環境によっては虫が発生しやすくなることがあります。
③建物に直接這わせると、壁を傷めてしまうことがあります。壁面にヒビなどがある場合には、そこにつるが入り込むこともあるほど。ネットやワイヤーなどを張った上に、つるを這わせるなどの対策が必要です。