引き続き制度の注視を


打ち合わせする人々
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前出の岩瀬議員は、今回の案について、「家族構成の違いによる分断が生じる恐れもあり」と指摘していますが、筆者はそれに加えて、住んでいる地域の違いによる分断が生じる恐れがある案だと感じます。そもそも今回の案で、「第2子、第3子を作ろう」と思う人がどれだけいるのか疑問を持たざるを得ません。個人的には、「第1子の授業料は20%減免」、「第2子は50%減免」、「第3子は80%減免」といったように子どもが多い家庭ほど、より多くの恩恵を受けられる制度の方が効果的ではないかと思いますが、読者の皆さんはいかがでしょうか。いずれにせよ、これから議論を経て最終的にどのような制度になっていくか、注意深く見ていく必要があるでしょう。