海外投資家は大型株を中心に買う


株取引
【画像出典元】「stock.adobe.com/Day Of Victory Stu.」

海外投資家は、大型株を買う傾向があります。その主な理由は、以下の3つです。

1.業績が安定している

大型株は通常、安定した業績と収益性を持つ企業の株です。これらの企業はしばしば経済の変動に対してある程度の耐性を持っているというメリットがあります。

2. 流動性が高い

大型株は市場での取引量が多く、売買が容易であるため、大きな資金を運用する海外投資家にとって魅力的です。

3. 株式市場への影響が大きい

大型株は市場全体の動きを左右する力を持っています。そのため、海外投資家はこれらの株の取引を通じて市場全体に影響を与えることができます。

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海外投資家が日本株への買いを強めている理由は?

海外投資家が日本株への買いを強めている理由として、東京証券取引所によるPBR1倍割れ企業への改善要求や、ウォーレン・バフェット氏による総合商社株の買い増しなどが挙げられます。

1. PBR(株価純資産倍率)改革が進んでいる

「PBR(株価純資産倍率)」とは、企業の株価と1株あたりの純資産の比率を示す指標で、株価が割安か割高かを判断するための指標です。
東京証券取引所は、PBRが1倍を割っている企業に対し、改善に向けた方針や取り組みの具体例開示などを要請しました。この企業価値の向上を主導するPBR改革が、業績や株主還元の改善につながると海外投資家に評価された場合、日本株への投資が増える可能性があります。

2. ウォーレン・バフェット氏による総合商社株の買い増し

ウォーレン・バフェット氏はアメリカの偉大な投資家で、ジョージ・ソロス、ジム・ロジャーズとともに世界三大投資家として知られ、全世界から彼の投資動向が注目されています。バフェット氏が日本の総合商社株の保有比率を高めたことで日本株が注目されました。また、2023年4月に日本を訪れ、日本株への追加投資を検討することを明らかにしています。

前述したように、海外投資家は大型株を狙う傾向があります。上記2つの理由から、特に大口の資金を持つ海外投資家は、低PBRで、市場の中心となる日本の大型株を狙っているというわけです。