夏の庭仕事として真っ先に挙げられるのが、雑草対策。酷暑の中での草取りは体力も奪われるため、ガーデナーにとって大いに労力が必要な作業です。そんな雑草にも、土にとって意外な効果があるのはご存じでしょうか。有機無農薬で、メドウ(野原)のようなローズガーデンを育てる持田和樹さんが、ガーデンや家庭菜園での土づくりのための雑草の役割と、土壌を改善する具体的な方法について解説します。

夏の庭は雑草との戦い


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日本の夏は草との戦いと言っても過言ではないほど。ガーデニングや家庭菜園をされている皆さんは、梅雨から夏の終わりにかけて草取りや草刈りに追われ、一年で一番大変な時期ではないでしょうか?

私も全く同じです。

最近の夏は猛暑日が多く、暑さのため、まともに手入れできる時間も早朝や夕方遅くのみ。しかし、そんな猛暑の中でも、雑草は雨が降る度にスクスク元気に育つので空恐ろしいですよね。

花や野菜が元気に育たないで雑草ばかり育つ、なんてことはよくあります。ガーデニングや家庭菜園を始めた人が挫折する一番の理由が、この雑草との戦いではないでしょうか。

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雑草取りの落とし穴


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今回ご紹介するのは、皆さんお困りの雑草対策ですが、じつは雑草取りをしすぎるのもよくないという事実をご存じでしょうか?

近年多発している猛暑日や豪雨、長雨などにより、育てている植物の生育が悪くなることがあります。もしそんな猛暑や大雨から植物を守ってくれているのが雑草だなんて知ったら、皆さんの雑草に対する見方や価値観が変わるかもしれません。