秋に咲くピンクの花
初秋から晩秋にかけてピンクの花を咲かせる植物をセレクト。秋が深まるにつれて、オータムカラーに馴染む、深い色合いのピンクが多くなってきます。
オシロイバナ
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オシロイバナは、オシロイバナ科オシロイバナ属(ミラビリス属)の多年草です。原産地はペルーなどの熱帯アメリカで、暑さに強い性質を持っています。草丈は30〜100cm。開花期は6〜10月で、花色はほかに白、赤、オレンジ、黄、複色があります。こぼれ種で増えて雑草化するほど強健で、放任してもよく育つのでビギナーにおすすめ。植え付けの適期は6〜8月。日当たりと風通しのよい場所を選んで植え付けます。花は短命の一日花ですが、次々と咲くので、終わった花をまめに摘み取り、株周りを清潔にしておきます。
オシロイバナの花言葉は、「不思議な」「慎重」など。
オシロイバナはカラフルな花が咲いて遊びも楽しめる! 特徴や育て方のポイントを解説
コスモス
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コスモスは、キク科コスモス属の一年草です。開花期は10〜11月で、秋の到来を告げる花として日本人には馴染み深いのではないでしょうか。花色は、ほかに白、赤紫などがあります。群植して観光スポットにしているところも多いように、日当たりと風通しがよければ、手をかけずとも旺盛に生育するので、初心者にもおすすめ。原産地はメキシコで、暑さには強いものの寒さには弱い性質があります。冬になると地上部が枯れて越年しないので、開花が終わったら抜き取って花壇を整理しましょう。
コスモスの花言葉は、「乙女の真心」「愛情」など。
コスモスの育て方。コツとお手入れ、植え替えや寄せ植えを一挙紹介
バラ
バラは、バラ科バラ属の落葉性の花木です。一番の開花期は5月頃ですが、初夏から晩秋にかけて繰り返し咲く「四季咲き」タイプを選べば、10月頃にも美しい花姿を楽しめます。この時期には昼夜の気温差が大きくなるので、初夏に咲く一番花よりも花色が冴え冴えとし、カップ咲きではより深くなるのが魅力です。つる性(つる樹形)、半つる性(ブッシュ樹形)、木立ち性(シュラブ樹形)というように、品種によって樹形が異なるので、庭の広さや環境に合うものを選ぶとよいでしょう。花色は、ほかに赤、オレンジ、黄、茶、紫、緑、白、複色などがあり、花姿も一重咲き、八重咲き、房咲き、カップ咲きなど多様で、選ぶ楽しみがあります。植え付けの適期は、休眠期の12〜2月。日当たり、風通しがよい場所に、十分に肥料を施して植え付けます。冬は落葉して休眠するので、毎年切り戻し剪定をして樹形を整えましょう。
バラの花言葉は、「あなたにふさわしい」「輝かしい」「愛嬌」「新鮮」「斬新」など。
シュウメイギク
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シュウメイギクは、キンポウゲ科イチリンソウ属の半常緑の多年草で、草丈は30〜150cm。原産地は中国、台湾です。古い時代に日本に伝えられ、京都の貴船地方で自生するようになったとされています。名前の一部に「菊」がつけられていますが、実際はキンポウゲ科に属すアネモネの仲間。英語では「ジャパニーズアネモネ(Japanese anemone)」と呼ばれています。開花期は9月下旬〜10月。白の花色もあります。花姿も5弁のガクからなる一重咲きや、ガクが多数重なる半八重咲き、八重咲き、広いガクが重なって牡丹(ボタン)のような咲き姿を見せるボタン咲きなどがあります。植え付けの適期は3〜4月か9〜10月。日向〜半日陰の風通しのよい場所に、水はけ、水もちのよい土作りをして植え付けます。開花期は次々と花を咲かせるためにも、まめに花がらを摘みましょう。多年草なので、一度植え付ければ毎年開花します。
シュウメイギクの花言葉は、「薄れゆく愛情」「淡い思い」「あせていく愛」「多感な時」「忍耐」など。
秋の風情を感じる優雅さ! シュウメイギクの特徴、花言葉、育て方
リコリス
リコリス(ヒガンバナの仲間)は、ヒガンバナ科ヒガンバナ属(リコリス属)の、日本や中国、ミャンマーなどを原産地とする球根植物です。細長い花弁が外にクルンと反り返り、長く伸びるしべとの対比もあって、秋の庭の主役となる存在感があります。開花期は8〜10月で、品種によっては早咲き、遅咲きのものがあるので、組み合わせて開花リレーをさせると長期間にわたって楽しめます。花色はピンクのほかに、赤、オレンジ、黄、白、紫、青、複色があり、また、花弁にキラキラとラメが入るような光沢感のある品種もあります。
リコリスの花言葉は、「情熱」「独立」「再会」など。
リコリス(ヒガンバナの仲間)の完全理解! 基本情報から育て方まで詳しく解説
ネリネ(ダイヤモンドリリー)
ネリネは、ヒガンバナ科ヒメヒガンバナ属(ネリネ属)の球根植物です。南アフリカ原産で、花弁がキラキラ輝くことからダイヤモンドリリーという別名があります。園芸品種としては、ネリネ・サルニエンシスをもとに改良されたものが多く流通しています。開花期は10月中旬〜12月中旬頃で、花色はほかに白、赤、オレンジ、紫、複色などがあります。花もちがよく、3週間ほどきれいな花姿を楽しむことができます。草丈は30〜40cmで、暑さに強い植物ですが、寒さに弱いため、冬は霜や凍結に注意する必要があります。
ネリネの花言葉は「また会う日を楽しみに」「忍耐」「箱入り娘」など。
ネリネはキラキラ輝く花弁が特徴の美しい花! 育て方のコツと特徴解説
ダリア
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ダリアは、キク科ダリア属のメキシコやグアテマラを原産地とする多年草です。基本的には春植え球根植物ですが、一年草のように種から育てられるものもあります。ダリアにおいては花径10cmでも小輪と呼ばれ、大きな花では30cmに達する品種もあります。開花期は5~11月、花色はほかに赤、黄、オレンジ、白、茶、黒、複色などがあり、種類によって花色、咲き方、草丈、花径、花期のバリエーションが豊富で、数万という単位で品種数が存在しています。
ダリアの花言葉は、「華麗」「優美」など。
ダリアの育て方。コツとお手入れ、植え替えや寄せ植えを一挙紹介
ミセバヤ
ミセバヤは、ベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ属の多年草。原産地は日本、中国などで、主に岩場に自生してきたとされています。暑さ寒さに強く、日本の気候によく馴染んで丈夫に育つ植物です。草丈は10〜60cm。茎葉が地際から多数出る株立ち状の草姿で、茎は直立せずにしなるようにして伸び、長くなると下垂していきます。厚みのある丸い葉が愛らしく、多肉植物としても愛されています。開花期は10〜11月で、花色はピンク。小さな花がまとまって頂部にドーム状に咲き、秋が深まるとともに葉が赤く紅葉する姿にも観賞価値があります。
ミセバヤの花言葉は、「大切なあなた」。
シュウカイドウ
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シュウカイドウは、シュウカイドウ科シュウカイドウ属の球根植物で、楚々とした風情が魅力の山野草です。暑さや寒さに強い性質をもち、関東以西では特に寒さ対策の必要はなく、戸外で越冬できます。開花期は7月下旬〜10月中旬。花色はピンク、白があり、日が差すとキラキラと光るラメのような質感が特徴です。
シュウカイドウの花言葉は、「恋の悩み」「片思い」など。
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冬に咲くピンクの花
冬の寒さにも負けずに開花し続けるピンクの花色の植物を取り上げました。冬は成長がゆるやかになり花持ちがよいので、寄せ植え作りにも適した季節です。
シクラメン
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シクラメンは、サクラソウ科シクラメン属の球根植物です。原産地は北アフリカから中近東、ヨーロッパの地中海沿岸。寒さに弱い性質があり、晩秋から冬の贈答用の花鉢としてのイメージをもたれがちです。しかし原種に近いガーデンシクラメンは比較的寒さに強く、ほとんど霜が降りない暖地では地植えでの栽培も可能。開花期は10~3月で、花色は、ほかに白、赤、紫、複色などがあります。花つきがよく、次々とつぼみが上がってくるので、開花期間は液肥を与え、終わった花はまめに摘み取るようにしましょう。
シクラメンの花言葉は、「清純」「思慮深い」「内気」など。
寄せ植えにもかわいい! 個性派シクラメン特集、森の妖精、天使の羽、ミニシクラメン、香りシクラメン
パンジー&ビオラ
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パンジー&ビオラは、スミレ科スミレ属の一年草です。原産地はヨーロッパで、暑さに弱い性質を持っています。開花期は11〜5月と長く、開花株を購入すれば11月頃から楽しめますが、最盛期は3〜5月です。花色はピンクのほかに赤、白、オレンジ、黄、紫、青、茶、黒、複色など多様。花の大きさも小輪から大輪まで幅広く、花弁にフリルが入るものなどもあります。草丈は20〜40cm。
パンジー&ビオラの栽培は、苗の植え付けからスタートするよいでしょう。開花株は11〜4月に出回ります。日当たり、風通しのよい場所に腐葉土や堆肥などをすき込んで植え付け、乾燥したら水やりします。3月頃から開花が旺盛になるので、10日に1度を目安に液肥を与え、終わった花がらは早めに摘み取っておくと、次から次につぼみが上がってたくさん咲きます。開花期を終えたら枯死して越年しないので、抜き取って処分します。
パンジー、ビオラの花言葉は、「思慮深い」「誠実」「少女の恋」など。
パンジー・ビオラの育て方。コツとお手入れ、植え替えや寄せ植えを一挙紹介
スイートアリッサム
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スイートアリッサムは、アブラナ科ニワナズナ属(ロブラリア属)の一年草です。原産地は地中海沿岸北部〜西アジアで、高温多湿に弱い傾向があります。開花期は3〜5月、10〜12月で、花色は、ほかに白、赤、紫など。草丈は10〜15cmで這うように広がるので、花壇の縁取り(エッジ)などに重宝します。
ポピュラーな植物で、花苗店で容易に苗を入手できます。植え付け適期は10〜11月か3月頃。花壇に元肥として緩効性化成肥料を施して植え付けます。春にアブラムシが発生しやすいので、土中に混ぜる粒状タイプの薬剤を利用するのも一案です。花がらはまめに摘んで株周りを清潔に保ちましょう。生育して草姿が乱れてきた頃に切り戻すと、再び盛り返して開花します。夏越しはできないので、枯れたら抜き取って処分しましょう。
スイートアリッサムの花言葉は、「優美」「美しさにまさる価値」など。
ツバキ(椿)
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ツバキは、ツバキ科ツバキ属の常緑性の庭木。日本原産で、国内で作出された品種だけでも2,000種を超え、欧米でも「カメリア」と呼ばれて愛されています。開花期は9~2月、もしくは2~4月で、枝先に濃紅か紅色の直径5~7cmの花をつけます。まれに、淡紅色や白色のものもあります。真夏と厳寒期を除けばいつでも植え付けができますが、適期は春(3月中旬~4月)、梅雨(6~7月)、秋(9~10月)。日本原産のため、日当たりや土質、風や寒さといった、生育環境への適応能力が高く育てやすい花木といえます。
ツバキの花言葉は、「控えめな優しさ」「誇り」など。
庭木として人気があるツバキ(椿)の正しい育て方は? 特徴や種類を解説
サザンカ
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サザンカは、ツバキ科ツバキ属の日本原産の常緑性庭木。基本的な性質や花姿がよく似ているツバキと間違われることがありますが、ほとんどのツバキが花弁をまとめて落とすのに対し、サザンカは花弁が基部で癒合していないため花が終わると花弁が1枚ずつ散ることなどから見分けられます。水はけがよく、適湿で肥沃な場所を好みます。本来、日当たりを好みますが、日陰でもよく育ちます。開花期は10〜12月、花色はほかに赤、白、斑やぼかしが入ったものなどがあります。
サザンカの花言葉は、「ひたむきさ」「理想の恋」など。
サザンカ(山茶花)の育て方。コツとお手入れ、植え替えなどを一挙紹介
プリムラ・オブコニカ
プリムラ・オブコニカは、サクラソウ科サクラソウ属(プリムラ属)の草花。本来は毎年花を咲かせる多年草ですが、暑さには弱いため、暖地では基本的には一年草扱いとなります。開花期は12月~4月で、花色はほかに黄、青、白、紫、複色など。初心者でも育てやすく、丸みのある葉の中心にサクラに似た形の愛らしい花がまとまって咲きます。咲き姿のバランスがよくコンパクトにまとまるので、他の植物とも合わせやすく、寄せ植えから花壇まで広く活躍します。
プリムラ・オブコニカの花言葉は、「しとやかな人」「青春の美しさ」など。
キルタンサス
キルタンサスは、ヒガンバナ科キルタンサス属の球根植物で、原産地は南アフリカ。種によって形態や性質が大きく異なり、開花期は大きく分けると、冬咲きと初夏・夏咲きがありますが、なかには春に花を咲かせる品種も。もっとも一般的で代表的なのは、「マッケニー」とその交配種で、一般的に「キルタンサス」といえば、このタイプを指すことがほとんどです。マッケニータイプの主な開花期は冬から早春で、花色はピンクのほかに赤、黄、オレンジ、白、複色と多彩。湿気に強く丈夫なので、鉢や庭に植えっぱなしでもよく育ちます。
キルタンサスの花言葉は、「恥ずかしがり屋」「ロマンティック」など。