ピンクの実をつける植物
植物の中には、花以外にも寄せ植えや花壇、庭風景の彩りになるものがあります。ここでは、果実がピンク色で鑑賞価値が高い種類をご紹介します。
ペルネッティア
ペルネッティアは、ツツジ科シラタマノキ属(ゴーテリア属)の常緑性の庭木で、5〜7月にスズランに似たベル形の白く小さな花を咲かせる植物です。10〜12月頃に1cm前後の艶やかな果実がつき、その色は種類によってさまざまで、白、ピンク、赤、紫など。園芸品種の一つである「ハッピーベリー」という名でも広く知られています。
ペルネッティアの花言葉は、「実る努力」「小さな幸せがいっぱい」「ひそかな情熱」など。
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ドラゴンフルーツ
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ドラゴンフルーツは、サボテン科ヒモサボテン属の常緑性の多年草で、中米から南米北部が原産です。日本では沖縄のほか、温暖な地域で栽培されています。サボテンなので、乾燥に強いほか、病害虫の心配も少なく、冬は室内で管理すれば家庭でも開花させて実を収穫することは十分可能です。ドラゴンフルーツといえば、果皮がピンク(赤)で果肉がピンク(赤)または白が一般的ですが、果皮が黄種類もあります。開花期は6〜10月で、月に1回、満月の頃に月下美人のような20~30cmほどの花を一晩だけ咲かせます。
ドラゴンフルーツの花言葉は、「永遠の星」「燃える心」です。
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ザクロ
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ザクロは、ミソハギ科ザクロ属の落葉性の果樹です。実のなる樹木として古くから親しまれているほか、夏に咲く花はタコさんウインナーのようなユニークな形をしており、観賞価値があります。また、ザクロは美容や健康に優れた効果を持つフルーツであることから、スーパーフードと呼ばれています。収穫期は10月中旬〜11月中旬。開花期は5月下旬〜6月で、花は一般的な一重咲きのほか、八重咲きなどもあります。
ザクロの花言葉は、「優美」「子孫の守護」など。
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ピンクの葉をつける植物
葉の色は、緑色が一般的ですが、ピンク色に色づく葉もあります。葉色の違いも楽しみながら植物によるコーディネートが楽しめる品種をご紹介します。
ポインセチア
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ポインセチアは、トウダイグサ科トウダイグサ属(ユーフォルビア属)の常緑性の低木です。花びらのように見える苞(ほう)が美しく色づき、赤、白、緑のクリスマスカラーを揃えることができるので、冬に欠かせない観葉植物として親しまれています。観賞期は11~2月、葉(苞)の色は、最もポピュラーな赤のほかに、ピンク、黄、白、緑、紫、複色があります。
ポインセチアは鉢植えで育てます。シーズン前に鉢植えの状態で販売されているものを購入したら、鉢の大きさにあった鉢受け皿を準備しましょう。
ポインセチアの花言葉には、「祝福」「幸運を祈る」などがあります。
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ハツユキカズラ(初雪カズラ)
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ハツユキカズラは、キョウチクトウ科テイカカズラ属の常緑性の庭木で、古くから日本に自生してきたテイカカズラを品種改良した園芸品種。ピンクや不定形の斑が混じる新葉が展開するのが特徴で、主に葉の美しさを楽しむつる植物。新葉はピンクから白の斑入り葉へ変化し、やがては緑一色に。晩秋以降、寒さにあたると紅葉して再びピンク味を帯び、一株でも変化に富んだ葉色が楽しめます。前年の夏にできた花芽を切り落とさなければ、翌年の5月中旬〜6月中旬に、カザグルマのような形をした白い5弁花が咲きます。
ハツユキカズラの花言葉には、「化粧」「素敵になって」「心の灯」などがあります。
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アジュガ
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アジュガは、シソ科キランソウ属(アジュガ属)の常緑性の宿根草です。草丈は10〜30cm、開花期は4~6月中旬で、長さ15cm程度の花茎がいっせいに立ち上がり、青紫やピンク、白の可憐な花を穂状につけます。そしてなんといってもその魅力は、変化に富んだ葉色の美しさにあります。ピンクや白の斑入り、ライムグリーンにブロンズ色など、バラエティー豊かな美しい葉色が特徴で、花壇のグラウンドカバーや寄せ植えにアクセントとして取り入れれば、花々にも負けない存在感を放ちます。葉がピンク色がかるアジュガの園芸品種は、‘バーガンディグロー’、‘ディクシーチップ’など。
アジュガの花言葉は、「強い友情」「心休まる家庭」。
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ワイヤープランツ
ワイヤープランツは、タデ科ミューレンベッキア属の常緑性の低木です。ワイヤーのような細いつるを伸ばして生育し、長いものでは5mにも達します。葉は艶やかな明るいグリーンで、1cmほどの小さな丸い葉が密につく姿が愛らしく、観葉植物としての一面も持っています。
ワイヤープランツ‘スポットライト’は、緑の葉に白やピンクがマーブル状に入ったかわいい雰囲気が人気の園芸品種。インドアグリーンや寄せ植えのほか、這うように広がる性質から、ハンギングバスケットや花壇の縁取り、グラウンドカバーなどに好んで利用されます。
ワイヤープランツの花言葉は、「憧れ」「純愛」など。
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コリウス
コリウスは、シソ科コリウス属の草花で、日本では園芸的には一年草扱いとされます。観賞期間が長く、特に、暑さ厳しい真夏やガーデンの色合いが寂しくなってくる秋のガーデニング素材としても頼れる植物です。葉色は複色になっていることが多く、緑が勝るものから、ピンクや赤の葉に黄緑色の縁取りが入るもの、緑の葉に赤い斑が入るものなど、オレンジ色や赤色、紫色、黒色まで実にさまざま。他のカラーリーフにはない、ユニークで印象的なコリウスの葉色や模様は、ハロウィンの花壇や寄せ植えの演出としてもぴったりです。
コリウスの花言葉は、「健康」「かなわぬ恋」など。
ガーデンを鮮やかに彩るカラーリーフ バリエーション豊富なコリウス
カラジウム
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カラジウムは、サトイモ科ハイモ属(カラジウム属)の、熱帯アメリカを原産とする落葉性の球根植物です。葉色はグリーンに赤やピンク、白などの斑が入り、トロピカルな表情が魅力。品種によっては小型種や大型種があり、草丈は10〜50cmと幅があります。
暑さには強い一方で寒さには大変弱いため、地植えにしている場合は、気温が15℃を下回るようになったら、鉢上げして室内に移動するか球根を掘り上げて貯蔵するなどして冬越しさせます。
葉がピンク色がかるカラジウムの園芸品種は、‘ハートトゥハート’、‘ローズバッド’など。
カラジウムの花言葉は、「喜び」「歓喜」「さわやかさ」「分かち合い」など。
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コルジリネ
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コルジリネは、キジカクシ科センネンボク属の常緑性の庭木です。葉色はピンク、赤、黄、緑、斑入りなどで、細長い葉を放射状に伸ばす姿から「ドラセナ」の名で呼ばれることがありますが、分類上、ドラセナとは異なります。
コルジリネには、高木に育ち寒さに強い種類と、低木でコンパクトに育ち寒さに弱い種類があり、それぞれ特徴や育て方が異なるので、苗を入手する際は、その目的やどのようなシチュエーションで楽しむのかを明確にしてから種類を選びましょう。ピンク色がかる葉をもつものは、コルジリネ・エレクトリック‘ピンク’や、コルジリネ・フルティコサなど。
コルジリネの花言葉は「幸福な交際」。