マンション用ユニットバスの商品の選び方

ここからは、マンション用のユニットバスの選び方について解説していきます。

現在各メーカーから様々なマンション用のユニットバスが発売されており、選択肢が多くどれを選べば良いかわからない、という方もいらっしゃるかもしれません。

満足度の高いリフォームを実現するために、商品選びは大切なステップになりますので、以下でご紹介する3つのポイントを参考にしながら、ご自身の理想のユニットバスについて検討していきましょう。

リフォームする浴室のサイズを確認する

メーカーや商品を決定する前に、リフォームする浴室のサイズを把握しておきましょう。ユニットバスは一定の規格で作られているため、商品によって対応しているサイズが異なり、ご自身の住まいの浴室サイズによって導入できるユニットバスは絞られます。

マンション用のユニットバスのサイズは基本的に0.75坪・1.0坪・1.25坪に3つの区切りに分かれます。

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カタログで価格・機能を見て商品を比較する

浴室のサイズから対応している商品を絞ったら、実際にカタログで価格・機能を見て商品を比較してみましょう。

保温浴槽や防カビ仕様の内装など、ユニットバスは各メーカーによって商品に標準装備している機能が異なるほか、浴室のサイズや商品のグレードによって価格も変動するため、カタログを見て商品を比較することで、あなたに最適なユニットバスを見つけることができます。

各メーカーweb版のカタログも充実していますので、気軽に検索できます。

商品選びに迷ったらリフォーム会社に相談するのがオススメです。

リフォーム会社によって普段取引しているメーカーは異なり、仕入れ率もそれぞれです。そのため、メーカーはこちらから指定せず、機能や形・色味などのみをリクエストしましょう。そうすることで、費用をおさえながら希望に合う商品を探してくれるはずです。

ショールームに足を運んで実際に商品を体感してみる

カタログで機能や価格を把握できたら、なるべくショールームに足を運んで実際に商品を体感してみることがおすすめです。

ショールームで実際に商品に触れることで、大きさや質感・使い勝手など、カタログでは得られない情報を得ることができます。また、ショールームには住まいの知識に富んだメーカーのスタッフがいますので、リフォームや商品について詳しく相談することができます。

ショールームに行く際は事前に予約しなければならない場合もありますので、各メーカーのホームページを確認し、見学に行きましょう。

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マンションのお風呂リフォームにおける注意点

マンションのお風呂リフォームで後悔しないためにも、リフォームにおける注意点を確認しておきましょう。

マンションの管理規約に沿う必要がある

ほとんどのマンションは、リフォームに関するルールが管理規約で細かく定められています。特にお風呂などの水回り近くには、共用の排水管を通すスペースがあるため施工に関して制限が設けられている場合が多くあります。マンションのリフォームを行う際は、まず管理組合に工事の申請を出し、許可をもらわなければいけません。

一般的には、リフォームの見積もりや設計を行う段階でリフォーム会社が管理会社へ確認を入れてくれます。依頼する側も、リフォームに関する基本的な管理規約にはあらかじめ目を通しておきましょう。

お風呂の移動は難しい場合がある

マンションのリフォームで覚えておきたいのは、共用部には手を加えられないということです。お風呂などの水回りは共用の排水管が設置されているため、お風呂の位置を変えるのは管理規約で禁止されているケースが多くあります。また、建物構造の関係で移動が難しい場合も少なくありません。

ただし、すべてのマンションでお風呂の移動が禁止されているわけではないため、リフォーム業者に一緒に確認してもらうと良いでしょう。

浴室のサイズアップはリフォーム会社に確認

リフォームでユニットバスがサイズアップできるかどうかは、既存のユニットバスの裏側にどのくらいスペースが空いているかがポイントになります。空間があればサイズアップできる場合があります。

サイズアップが可能かどうかは、リフォーム会社に現地を見て判断してもらいましょう。

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追い焚き機能の後付けはできない場合もある

マンションのお風呂リフォームの際、もともと追い焚き機能のついていないお風呂に後付けを行うのは基本的に難しいです。

追い焚き機能の後付けには浴槽と給湯器をつなぐ配管を増やす工事が必要で、マンションの場合屋外に設置されている給湯器に配管を通すために壁に穴を空けなければいけません。しかし、マンションの壁は共有部分にあたるため、穴を空ける工事は禁止されていることが多いからです。

ただし、条件が揃えば屋外の給湯器から浴槽に配管を繋ぐことが可能な場合もあります。

例えば以下のような条件を満たしていれば追い焚き機能を後付けできる可能性があります。

給湯器が玄関横のメーターボックス内にある

メーターボックス内の壁がコンクリートではなくブロックで作られている

浴室が玄関に接している

ブロック壁であれば、構造躯体ではないため穴を開けることができます。

(写真提供:あなぶき興産)

玄関に接して浴室があれば、穴を直接浴室に貫通できるので給湯器の配管を通すことができます。

追い焚き機能を追加できそうかどうかは、リフォーム会社に現場を見てもらって判断してもらいましょう。

古い浴室ではアスベスト調査などの追加費用がかかることも

2005年頃までのユニットバスにはアスベストを含む可能性があり、浴室のリフォームではアスベストの事前調査が必要になることがあります。調査の結果アスベストが含まれると判断された場合は、アスベスト飛散防止工事が必要となり、費用が調査費・解体費込みで数十万円ほどかかります。

アスベストが使用されているといっても普段の生活では害はありませんが、浴室などの水回り設備には寿命があり、いつか交換をしなければなりません。古い浴室をリフォームする場合は、アスベスト飛散防止工事にかかる費用がかかることもあることを念頭に置いておきましょう


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