3.【坪数別】ユニットバスの適合サイズ規格

浴室の広さによって設置できるユニットバスのサイズは決まっています。同じ坪数・畳数でも設置できる大きさはわずかに変わってくるため、適合サイズを参考に商品を選ぶと良いでしょう。

それでは、坪数別のユニットバスの適合サイズ規格についてご紹介します

【0.75坪(1.5畳) 】「1014」「1116」「1216」「1316」「1418」など

0.75坪(1.5畳)の広さの浴室向けには、「1014」「1116」「1216」「1316」「1418」といったコンパクトなサイズがあります。

「1014」「1116」「1418」は主に集合住宅向け、「1216」や「1316」は戸建て住宅やマンション、集合住宅でも対応できるよう設計されています。

そのため、もし「1014」や「1116」、「1418」を戸建て住宅で選ぶ際には、設置可能かどうか事前に確認することが大切です。

>>ユニットバスの最小サイズは?

【1坪(2畳) 】「1616」「1717」「1818」など

1坪(2畳)の広さの浴室には、「1616」「1717」「1818」などのサイズ規格が適しています。

これらは縦横の比率が同じ正方形型で、標準的なサイズとして多くのメーカーが取り扱っています。そのため、デザインや機能性の選択肢が豊富で、自分の好みに合ったユニットバスを選ぶことができるでしょう。

また、幅130cm以上の浴槽を設置できるため、大人が足を伸ばしてリラックスして入浴できるのもメリットです。「1616」から「1818」までのサイズは、戸建てやマンションのどちらにも対応可能ですが、最大サイズの「1818」は、戸建ての方が設置しやすい可能性があります。

そのため、浴室の形状やスペースに応じて、適切なサイズを選ぶことが大切です。

【1.25坪 (2.5畳)】「1618」「1620」「1621」など

1.25坪(2.5畳)の浴室は1坪タイプよりも広いため、さらにサイズアップが可能です。

例えば、「1618」「1620」「1621」といったサイズ規格が適しています。特に「1620」と「1621」は奥行が2mを超えるため、広々とした洗い場やワイドな浴槽を設置することが可能です。そのため、小さなお子様と一緒に入浴したいファミリーに特におすすめといえるでしょう。

ただし、洗い場を広くするか、浴槽を広くするかによって、使用するお湯の量や沸かす際のコストに少し違いが生じます。どちらを優先するかを考えた上で、希望にあったサイズを選ぶようにしましょう。

【1.5坪(3畳)】「1623」「1624」など

1.5坪(3畳)の広さがある浴室には、「1623」や「1624」といった大型のユニットバスが適しています。このサイズの浴室は奥行が2mを超えるため、1.25坪サイズと同様に、広々とした洗い場や浴槽を確保できます。

この広さは、親子での入浴や、入浴介助が必要な家庭におすすめです。浴槽周りに手すりを設置すれば、転倒を防ぎつつ、立ち上がりや移動がしやすくなります。また、広さを活かして、カウンターや棚などの設備にもこだわることもできるでしょう。

ただし、「1623」や「1624」のサイズは主に戸建て住宅向けで、マンションでは設置が難しい場合があります。また、浴室が広い分、掃除が大変になることも考えられます。そのため、掃除がしやすさも重視してユニットバス商品を選ぶと良いでしょう。

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4.【建物別】一般的なユニットバスのサイズ

ユニットバスのサイズは複数ありますが、建物の種別によって一般的に採用されているサイズが異なります。

戸建てとマンションでよく使われているユニットサイズは以下のとおりです。

建物種別

よく使われるサイズ

戸建て

1216サイズ(0.75坪)

1616サイズ(1.0坪)

マンション

1418サイズ(0.75坪)

1620サイズ(1.0坪)

一般的に、戸建てでは1.0坪、マンションでは0.75坪のサイズのユニットバスが主流となっています。

戸建てには「1216」「1616」などが一般的

戸建て住宅では、マンションと比べて制約が少ないため、さまざまなサイズのユニットバスを導入することが可能です。その中でもよく使用されるサイズが「1216」や「1616」です。

「1616」は、幅160cm×奥行160cmの正方形型のユニットバスで、1坪の広さの浴室に適しています。

一方で、横長のコンパクトな浴室を作りたい場合は、「1216」などのサイズが選ばれます。「1216」は幅120cm×奥行160cmのユニットバスで、0.75坪の広さに適合します。

マンションには「1418」「1620」などが一般的

マンションでは戸建てとは異なり、間取りに制約があります。そのため、浴室も限られたスペースを効率的に使えるように設計されたユニットバスが一般的です。よく使われるサイズとしては、「1418」や「1620」があります。

「1418」は、幅140cm×奥行180cmのユニットバスで、0.75坪サイズの浴室にぴったりです。ややコンパクトで圧迫感があるものの、大人1人が入浴するには十分な広さといえます。

また、1.25坪の少し広めの浴室には、「1620」がよく採用されます。幅160cm×奥行200cmのこのサイズは、洗い場や浴槽に余裕があり、子どもと一緒に入浴するのにも適しています。

なぜマンションと戸建てでユニットバスのサイズが違うの?

マンションと戸建てそれぞれ専用のユニットバスの規格サイズがある理由は、マンションと戸建てでは浴室の面積や天井、床下の高さなどが異なっているからです。

戸建ての浴室はマンションの浴室に比べて、床下や天井が高くなっていることがあります。

一方、マンションの浴室は戸建てに比べて、床下や天井の高さが低めに造られることが多いため、ユニットバスはそれぞれの住まいに合わせたサイズになるように設計されているのです。

※木造戸建ての場合は、ユニットバスは記載サイズよりも小さい場合がある点には注意が必要です。例えば1216(120cm×160cm)サイズのユニットバスでも、実際の内寸が115cm×160cmであることがあります。