自然とともに唯一無二のステイを。日本国内の今行きたいオーベルジュ3選

フランス発祥で、街の中心から離れた場所に宿泊施設を兼ね備えるレストラン「オーベルジュ」。日本国内においても、最近は自然豊かな土地にオーベルジュがオープンしている。週末や休みの日に訪れたいオーベルジュ3選をご紹介。

大分県由布市「ENOWA YUFUIN」


「ENOWA YUFUIN」のエントランス

2023年6月にオープンしたオーベルジュ「ENOWA YUFUIN」。日本を代表する湯の町 “由布院”の山手にある4万4千平方メートルの雄大な自然に囲まれた敷地内に、10棟のヴィラと9つの客室のほか、レストラン、温室、由布盆地の絶景を見渡すことのできるヒルトップサウナなどを備える。ほかに、由布岳の麓に1ヘクタールの自社農園も持つ。

「ENOWA YUFUIN」では、 “世界のベストレストラン50”に何度もランクインし世界の美食家を魅了するNYのミシュラン二つ星獲得店「ブルーヒル・アット・ストーンバーンズ」で経験を積んだエグゼクティブシェフのタシ・ジャムツォが創造する食体験をメインとする、ウェルネスツーリズムを提供する。


エグゼクティブシェフのタシ・ジャムツォ

注目したいのは、食材のおいしさを最大限に生かして五感を刺激する特別な“イノベーティブ・キュイジーヌ”。地産地消でサステナブルな食材を使用したいという思いから、シェフが自ら農産物を栽培する「ENOWA FARM」を作った。


「ENOWA FARM」の様子

京野菜の匠と称される石割照久氏を招いて畑の土づくりから取り組み、適切な指導のもとで作る人を育て、その季節の野菜やハーブや果物を30種類以上育てているという。地産地消、サステナビリティ、そして食材ロスも可能な限りなくしていくなど、おいしいだけにとどまらない“Farm to Table” の一歩先をいく料理をぜひ、満喫してほしい。


朝採れたもので作られる料理一例


洗練されたレストラン「JIMGU」

プリミティブでラグジュアリーな空間は、石や木や土などプリミティブな素材をアーティスティックな技で磨きあげ、自然の息吹やチカラや和みを感じさせる。また、ヴィラにはインフィニティ・プールがある部屋もあり、非日常の体験を味わうことができる。


165平方メートルの広さのプレミアム・スイート・ルーム「ヒル・トップ・スカイ・パビリオン」

「ENOWA YUFUIN」
住所:大分県由布市湯布院町川上 丸尾544
電話:フロント 0977-28-8310、予約センター 0120-770-655(受付時間 9:00〜17:45)
客室数:19室(チェックイン 15:00/チェックアウト 11:00)
アクセス:由布院駅から車で約5分、大分空港から車で約50分
料金:1泊 ¥72,600~(2名1室利用時 1名あたり、サービス料・税込み、夕朝食付き)
URL:https://enowa-yufuin.jp/

text: Kurumi Fukutsu

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