3.【目的別】サッシ交換の費用相場

通常、リフォームを行う背景には何かきっかけがあるものです。劣化が気になる、使い勝手を上げたいなどリフォームの目的はさまざまですが、サッシ交換の場合、目的によって費用相場が異なります。以下が例として挙げられます。

断熱性を上げたい

防音対策をしたい

防犯対策をしたい

3-1.断熱性を上げる

断熱性を上げるには、熱伝導率の低い木製サッシや樹脂サッシに交換する工事がおすすめです。また内窓を設置するとさらに断熱効果が高まり、結露対策にもなります。

内窓の設置の費用相場を以下にまとめました。

窓のサイズ
120cm×170cm

(腰高窓)
180cm×170cm

(掃き出し窓)
普通ガラス

複層ガラス

遮熱・断熱ガラス

4万~9万円 17万~20万円
7.5万~10万円 19万~23万円
9万~12万円 22万~25万円

内窓を設置する場合、ガラスのグレードによって費用が変動します

3-2.防音対策をする

防音効果を上げるには、内窓や複層ガラスの設置がおすすめです。特に2枚のガラスで防音特殊中間膜をはさみこんだ「防音合わせガラス」を設置すると、さらなる防音効果が期待できます。

防音合わせガラスを設置した場合の費用相場は以下の通りです。

窓のサイズ
120cm×170cm

(腰高窓)
180cm×170cm

(掃き出し窓)
費用相場

14万~16万円 33万~36万円

3-3.防犯対策をする

防犯対策をするには、防犯ガラスへの交換がおすすめです。防犯ガラスとは2枚のガラスの間に強度の高い透明の特殊な膜を挟んだ構造のガラスで、衝撃が加わっても割れにくいという特徴があります。そのため、空き巣の手口に見られる、ドライバーでこじるようにして割る『こじ破り』や、ハンマーなどで殴るようにして割る『打ち破り』に大変強いガラスとなっています。

防犯ガラスの費用相場を以下にまとめました。

窓のサイズ
120cm×170cm

(腰高窓)
180cm×170cm

(掃き出し窓)
費用相場

20万~27万円 30万~35万円

防犯ガラスは、台風や地震といった自然災害に強い点もメリットです。

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4.サッシのパーツを交換する際の費用と注意点

サッシは各パーツに細かな部品が使用されています。それぞれのパーツ自体はホームセンターなどで数千円台から購入することができます。

小さいながらも各々が大切な役割を果たす各パーツの部品は、消耗も激しく痛みが早い場合が多いので、パーツ別に交換を考えるケースが多くなります。手軽に入手できるので、ご自身で交換される方、したい方が多いようですが、扱いの難しさなどを考慮すると工事費を払ってでもプロに任せるべきケースです。。

交換ニーズの最も多いパーツ別にそれぞれ説明させていただきます。

4-1.サッシのビート交換

市販のビートは約1000円前後から購入出来ます。入手の簡単さに反して、ビートの交換は不慣れだと難しいコツやポイントがあります。正しく交換出来ないとサッシに隙間ができてしまうケースもあります。

ご自身での交換なら工事費もかかりませんし、手軽ですが、交換後に起きるかもしれない不具合を考えると、プロにお任せすることをおすすめいたします。

リフォーム業者に依頼すると、部品代、工事費を含めトータルで1万円台〜2万円程度になります。快適なサッシを購入するとお考えになればそう高くない費用ではないでしょうか。

ビートとは、イラストのように、サッシのガラスを支えるゴム状の物で、グレイジングチャンネルとも呼ばれています。ここが傷んでくるとサッシに隙間ができ、外気や埃などが室内に侵入してきます。

4-2.サッシの戸車交換

ビート同様、戸車もプロに任せることをお勧めしたいパーツです。2,000円台から市販されており、やはりその手軽さから、ご自身で交換したいとお考えの方が最も多いパーツです。

※戸車とは、引違いサッシの障子下枠に取付ける滑りを良くする車輪状の金物のことです。

メーカーにもよりますが、戸車は多種多様で、かつすぐに廃盤になります。ホームセンターなどで販売されていますが、交換するサッシと合うか否かが問題となります。

プロでも、合う物を探すのに、交換にかかる労力の約8割を使うというケースがあります。リフォーム会社に依頼した場合でも工事費などを含めて1万円台から可能ですので失敗しないためには、専門の業者にお願いする方が良いでしょう。