20代から始める株式投資でおすすめのやり方

冒頭で20代男性は株式に興味を持つ人が多いことが分かりました。しかし株式投資をするには、ある程度まとまった資金が必要なことがあります。日本株は「単元株」という株の購入単位が決められており、100株単位で売買するようになっているためです。

例えばA社の株価が3000円なら、30万円(3000円×100株)が必要です。1社で30万円も買うと他の会社に投資する余裕がなくなるなどハードルを感じる場合は、「ミニ株投資(単元未満株制度)」がおすすめです。

これは単元株の100分の1の金額から売買できるサービスで、証券会社によって「プチ株」「ワン株」「S株」など名前が異なります。ミニ株投資ではA社の株を1株(3000円)だけ買うことができますから、他に気になる企業の株を買うなど複数社に投資することができるようになります。

留意点として、ミニ株は買いたい時の価格で買うということができず、始値や終値での取引となります。また1単元以上なければ株主総会に参加できないなどの条件も知っておきたいところです。一方、通常の株式投資のように株数に応じて配当を受け取ることは可能です。ミニ株でも少しずつ購入して単元株の100株になると、株主優待を受けられる場合もあります。各証券会社ではミニ株の対象銘柄を指定していますので、気になる人はHPなどを調べてみましょう。

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ミニ株投資のリターンはどのくらい期待できる?


資産運用の失敗
【画像出典元】「stock.adobe.com/Yuliia Sydorova」

このように少額から投資できるのがミニ株の魅力ですが、リターンはミニではなく通常の株式と同じように得られます。

トヨタ自動車株を1株買った例で見ていきましょう。2023年4月3日(月)から1年間保有したとします。2023年4月3日の株価(終値)1819円で、1年後の株価(終値)は3620円でした。つまり、1801円の利益を得られ資金が約2倍になったということになります。トヨタ自動車株は他に1株75円の配当を出していたため、それも考慮するとさらにリターンは高くなります。1株ではなく10倍の10株保有していた場合、受取額もその分増えます。

当然、株価の騰落や配当金は銘柄ごとに異なり良い時ばかりではありません。まずは少額からできるミニ株で株式投資をして経験を積むのも良いでしょう。

なお投資の基本は長期投資ですので、しばらく使わない余裕資金で株価が下がっても生活に支障がない金額から始めましょう。

※資産運用や投資に関する見解は、執筆者の個人的見解です。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。