「終活」という言葉を聞いたことがありますか?
終活とは、自分の人生の最終段階を迎える前に身の回りの整理や準備を行う活動のことです。この終活が、近年ではデジタルの世界にも広がりをみせています。それが「デジタル終活」です。
今回はこのデジタル終活について、どのようなものが対象になるのか、またどのように整理すれば良いのかをまとめました。若いうちからデジタル終活を始めることで、デジタルデータの整理やパスワード管理の習慣を身につけることができる上、セキュリティ意識を高めることもできますので、ぜひ、最後までお読みください。
デジタル終活とは?なぜ必要?
インターネットやスマートフォン、SNSなど私たちの生活の中でデジタルデータの存在がますます広がっています。デジタル終活は、デジタル機器やサービスに関連する情報を整理し、自分に万一のことがあった際のトラブルを避けるための活動です。
デジタル終活の言葉が生まれた背景には、デジタル遺品の増加があります。デジタル遺品とは、故人が残したデジタルデータやアカウント、パスワードなどを指します。これらのデジタル遺品が放置されたままだと、家族や友人が情報の管理整理において大変な思いをすることになりかねません。従って、生前にデジタル終活を行うことが重要なのです。
(広告の後にも続きます)
デジタル終活の対象「デジタル遺品」とは?具体的にどれ?
デジタル終活の対象となるデジタル遺品は多岐に亘ります。具体的には、次のようなものがあります。
「メールアカウント」
GmailやYahoo!メールなど、オンラインメールサービスのアカウント。
「SNSアカウント」
Facebook、X(旧Twitter)、Instagramなどのソーシャルメディアアカウント。
「オンラインサービスのアカウント」
Amazon、楽天、Netflix、Spotifyなどのサブスクリプションサービスのアカウント。
「クラウドストレージ」
Googleドライブ、Dropbox、iCloudなどのクラウドサービスに保存されているデータ。
「デジタル機器」
パソコン、スマートフォン、タブレットなどに保存されているデータ。
「その他のデジタルデータ」
デジタル写真、動画、音楽ファイル、ドキュメントなど。
これらのデジタル遺品を整理し、管理することがデジタル終活の主な目的です。