昭和生まれのワタシ(中村修治)は、聖徳太子の一万円札を知っている。それが福沢諭吉になって、今年の7月には、一万円札の顔は渋沢栄一になった。還暦を過ぎたオッサンにとっては、人生で二度目の新札発行(改刷)。
この“新札の発行”ってホントに意味があるのか!?
今更なのだが解いてみたい。
あまり評判は、よろしくないぞ!?
世間じゃキャッシュレス決済が50%を超えたという(※)。こんな時代に今更紙のお札を新調する意味がわからない!?というのが、まわりの若い人たちのご意見である。お札自体を使う機会が減り、紙幣への愛着が希薄になっている。
(※参照:東京都)
さらにお知り合いの企業の経営者の皆さんに聞くと、両替機やセルフレジやら新札仕様にするシステム改修費がバカにならない!!何をやってくれとんねん!?と評判がよろしくない。
「財務省が新札発表直後の2019年4月10日に衆議院財務金融委員会で示した日本自動販売システム機械工業会の試算によれば、新紙幣・硬貨を見分けるため、紙幣のデザイン刷新への対応で約7700億円、500円硬貨の素材・細かな形状変更への対応で約4900億円、合計で1兆2600億円のコストがかかる見込み」(※2)という。経済的効果は、一部の業界だけのもの!?
(※2引用:NRI)
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まさか!?国立印刷局の仕事がないからじゃ!?
貨幣は、独立行政法人造幣局がつくる。紙幣(日本銀行券)の製造及び印刷は、独立行政法人国立印刷局。ここで働いている国家公務員は、4400人超。この人たちをヒマにしちゃいけないから新札発行は行われている!?とまことしやかな噂を東京で聞いた。まさか!?だよね。
財務省のホームページには、新札発行の意義がこのように書かれている。
↓
『国民の皆様にお金(紙幣や貨幣)を安心して使っていただくために最も重要なのは、偽造されたお金が出回らないようにすることです。万が一、偽造されたお金が広く出回ると、国民の皆様が手に取ったお金を信用できなくなったり、場合によっては被害を受けたりしてしまいます。
そうしたことを防ぐため、紙幣については、これまでも概ね20年毎に改刷(紙幣の偽造防止技術やデザインを新しくすること)を行ってきました。』
今回の新札には、肖像が三次元に見えて回転する「ホログラム」など、最先端の印刷技術が利用されている。偽造防止のために、最新の印刷技術を紙幣に凝縮させることは、日本の世界的信用にも繋がるという理屈である。
まぁ、ごもっともではあるが…。