紹介していない競馬場も限られてきたなか、なんとお仕事で北海道に行くことに。しかも目的地は札幌競馬場!!
願ってもないタイミングで取材チャンスが訪れました。なんと言っても美味しい食べ物の宝庫である北海道ですから、期待大です!
札幌競馬場は札幌駅やすすきのからも近く、無料送迎バスもしくは桑園駅から歩いて行くこともできました。
中央競馬の中でも比較的コンパクトな作りで、一番印象的だったのはパドックからスタンドまでの距離が近いこと。あそこを行き来するのって結構疲れるなぁって印象がありましたが、その移動距離がめちゃくちゃ短い!食べながら飲み歩きながら競馬を楽しむ私にはとても助かりました。
◆いきなり名物グルメに突撃!
北海道といえばジンギスカン、と言いたくなりますが札幌競馬場名物はズバリ“ホルモンライス”です! 事前に調べたとき「いつも行列だから注意」と書かれていたけど、本当にまさに大行列。
「名代 牛めし」は2階にありますが1階の売店でも買えました。どちらも午前中から列ができていたので確実に食べたい方は早めに並んだ方が良さそうです。
柔らかくて旨味がギュッと詰まった「ホルモンライス」は950円。ライスがいらない人は煮込みだけでも買うことができます。もしくは、ホルモンライスをご飯とホルモンの別盛りにすることも可能でした。
見た目からはしっかりとした濃いめの味付けかと思われましたが、食べてみると結構さっぱりしていてしつこくない。それでいて味噌が染み込んだホルモンがほんのり甘くてご飯との相性抜群でした。
ちなみに同じく看板メニューの牛めしもあるのでホルモン煮込みと牛めし、そしてそこにビールなんて組み合わせにしたらお昼ご飯に最適ですね。
◆もちろんビールも飲みまくり!
札幌競馬場だからこそ飲めるのがサッポロクラシックの樽生です!! これが手軽に売店で買えるなんて……ここは天国かもしれない。
すでにグルメの取材を始める前に気づいたら手に持ってたくらい、吸い込まれるように買っていました(笑)。さらにそれ以外にもクラフトビールが飲めるお店が2階の「Café&Bar ゴールドシップ」です。ここでしか飲めないビールが3種類もありました。
ゴールデンエールの「ゴールドシップ」とブラウンエールの「タイトルホルダー」のように、馬名がついたビールやカクテル、軽食やスイーツを楽しむことができました。
「ゴールドシップ」は飲みやすくてすっきりした味わいでまさに王者の輝き。「タイトルホルダー」は苦味が絶妙で名前に相応しい渋さがありました。
残念ながら開催期間中のみの期間限定オープンだったようで……。来年もまた出店してくれることに期待したいですね。
◆名物鶏ザンギは唐揚げとどこが違う!?
北海道なので涼しいかと思いきや、晴れてる日中は結構日差しが強めでした。湿度がないので過ごしやすくもありましたが、暑さしのぎに買ったソフトクリームは秒で溶けるほど。競馬場に限りませんが、北海道は東京に比べると施設の中の冷房が少し弱めの気がしました。
風が吹いてないと結構暑いなぁって思いましたが、日が沈んでくると急に涼しかったです。
札幌ラーメンやジンギスカン、キッチンカーもいろいろありましたが、最後に食べたかったのは「ザンギ」。フードコートには6店舗ほどがずらっと並んでいて、全部立食になっていました。
その中にある「小樽ニュー三幸」は、鶏ザンギが4個入りでおつまみにちょうどいい。唐揚げと何が違うんだろうと思って調べたら、味付けが濃いめなようです。
醤油ベースの甘辛ダレに漬け込んでから揚げられたザンギは、ビールにもご飯にも合う最高のおかずです。
特徴的だなと思ったのは生姜の味が効いていることで、飽きない美味しさだと感じました。他の売店で普通に「唐揚げ」も売ってたから「ザンギ」との食べ比べもありですね。
◆来年の夏は是非、札幌競馬場旅行を!
売店やフードコートでなく、ゆっくり座って食べたい方は2階にある「札幌グランドホテル」のレストランがおすすめです。ビーフシチューなどの洋食やあんかけ焼きそば、海鮮ちらし丼などを楽しめるようでした。行ってみたかったけど結構並んでいたので今回は断念。指定席を取ってここでランチしてレースを楽しむのも良さそうです。
北海道ならではの食べ物と競馬を一緒に堪能できる札幌競馬場。新千歳空港からも遠くないので競馬を楽しんでからすすきのの街ででさらに盛り上がる! なんていう1日もアリ。広すぎないのでお店も回りやすいし食べ歩きにも最適です。
残念ながら今年の開催は終わってしまいましたが、開催期間以外でも、場外馬券販売所「パークウインズ」が営業しているときは、ザンギを買った「小樽ニュー三幸」など、営業しているお店もあります。乗馬体験やヒーローショーなどの子供向けのイベントも開催しているようなので、お近くの方はご家族で遊びに行ったら楽しそうですね。
また来年の夏に北海道旅行、いや札幌競馬場旅行をしてみてはいかがでしょうか。
取材・文/天野麻菜
【天野麻菜(あまのまな)】
2019年7月に行われたWBA世界ミドル級タイトルマッチで村田諒太選手が王座を奪還した際に涙を流し、「涙のリングガール」として一躍話題に。リングガールの他、グラビアや女優としても活動。2022年にファースト写真集「なまのまな」(ワニブックス)が発売になった。