キッチンも隠す収納が基本
調理家電も最低限に

炊飯器など、生活感の出やすい調理家電は極力置かないようにしている生方さん。
あるのは、ビルドインのオーブンレンジと食器洗い乾燥機、コーヒーメーカーだけです。
収納に関しては、動線も重視。「出してすぐ使えるように、シンク下には調理器具と掃除用品を収納しています」。
ものがないと掃除も楽に。常にすっきり片付きます。


リビングにいる家族の様子が見渡せるキッチンからの眺めが、生方さんがいちばん好きな風景。


食器も3つの引き出しに入るぶんだけに厳選。


食品保存容器もプラスチック製をやめ、ガラス製に。
中身が見えるうえ、そのまま食卓に出せるので便利。

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収納スペースの余白をどう使うかにこだわって

生方さんが収納を整えるうえで、いちばん気をつけているのが余白の使い方。

リビング、キッチン、寝室、玄関、どの場所も基本的にはスペースを収納ケースできちんと埋めるグリッド収納になっています。

「余白はメリットもあるんですが、デメリットもある。私はすき間は罠だと思っていて(笑)。すき
間があると、ついものを入れたくなるんですよね。で、入れたことを忘れてしまう。それが散らかって見える大きな原因のひとつなんじゃないかと」

だから、収納ケース選びも妥協はなし。
並べたときに余計なすき間ができない無印良品のものに買い替えたのだそう。

「すき間なく並ぶ姿がきれいですよね。うちは基本、隠す収納なんですけど、扉を開けたときにも
ワクワクしたいなと。お客様も多いので、見えてしまってもいい収納を心がけています」

今の形になるまで、3年以上かかっていると生方さん。

「やればやるほど、収納には正解がないんだってわかってきました。だから、少しずつアップデー
トしています。何事も無理せずコツコツですよね」

本当に着る服だけを残す模様替え不要の衣類収納


インテリア同様、モノトーンの服がきれいに並ぶクローゼット。
収納の基本はハンガー掛け、インナーや頻繁には着ないものを引き出しに収納しています。衣類管理には「見える化」を心がけているとのこと。
洗濯後の服を必ず右側にかけることで、ローテーションに入らない服が左側へ。
ずっと左側にあれば、もう着ないというサイン。


衣類用収納だったスペースのハンガー用ポールを外して、使わなくなったラックを設置。
棚置きができることでデッドスペースなく収納が可能に。雑多な生活用品もスッキリ。

子ども用のスペースも色をそろえて統一感を


子どものオモチャや生活雑貨の収納に頭を悩ませている人も多いはず。
生方さん宅では、ほかのインテリアに合わせて、ここでも徹底して収納ケースを白に統一、隠す収納をメインに。ごちゃつき感軽減に成功しています。
ふたがなく、ざっくりしまえるケースを設けて、子ども自身でも片付けしやすいよう工夫しています。


DIYで子どもの手が届く低い位置にもポールを設置するなど、娘さん用のクローゼットも工夫がたくさん。ラベルも文字ではなくイラストに。
自身で管理しやすいようにしています。

「ちょい置き」を封じて美しく


「ちょい置き」しないのも整理整頓の鉄則。
キッチンの窓辺など「ちょい置き」しがちな場所には、植物やフラワーベースなど、きれいなものを置いて。

撮影/松村隆史 文/鈴木香里

大人のおしゃれ手帖2024年9月号より抜粋
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