「サラリーマンは節税できない」「サラリーマンでいる限り大金持ちにはなれない」そんな風に諦めている人は多いでしょう。『新版いますぐ妻を社長にしなさい』(フォレスト出版)の著者の坂下仁氏は、銀行員時代に株の信用取引で破産寸前に陥った後、発想の転換によって生み出した独自メソッドで数億の資産を形成しました。今回は書籍の一部を抜粋・編集し、そのメソッドの一部をご紹介します。

サラリーマンは節税できない…だからこそ「発想の転換」が必要

人生最大の支出が何か、ご存じですか? 住宅費・教育費・老後生活費を人生の三大支出といいますが、いずれも人生最大の支出ではありません。税金と社会保険料の合計額「国民負担」のほうがはるかに大きいのです。

「そうだとしても、サラリーマンは節税できないので、取り返せるわけがない」

たしかにサラリーマンは節税できません。だからこそ、そんな常識をすべて捨て去って、発想を転換します。節税だけではありません。お金の常識を、ことごとくひっくり返します。

発想の転換とは、ずばり「妻(もしくは子ども)を社長にすること」です。自分はサラリーマンのままで安定を得つつ、プライベートカンパニーをつくり、その社長に妻を据えます。妻が社長になることで、サラリーマンが持ちえない節税メリットをはじめとした数々のメリットを得られます。その恩恵をフル活用するわけです。これを私は「妻社長メソッド」と呼んでいます。

2014年2月に『いますぐ妻を社長にしなさい』を出版しましたが、この10年で十数万人が「妻社長メソッド」を学ばれました。学んだことを忠実に実践した人の1年後の収支は、最低でも数十万円、最大で一千万円増えました。収入が数倍になって独立する人や、著者デビューする人も続出しています。10年という歳月が、再現性を証明してくれたのです。

最初はすでにあるモノやスキルを流用するのでリスク0です。副業にあたらない「副業ごっこ」から始めるので、就業規則や人事院規則で副業を禁止されている人でも安心して始められます。

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ノウハウより考え方が大切である理由

ただし、受講生全員がお金持ちになったわけではありません。親の介護や健康上の理由などで続けられなかった方もいました。そのなかには「お金儲けのノウハウだけ学んで自分さえ儲かれば、あとはどうでもいい」と自分中心に考える人も少なからずいました。

お金の専門家として、あえて厳しいことを言わせていただきますが、自分のことしか考えていない人はお金持ちにはなれないし、幸せにもなれません。なぜならお金とは、誰かに貢献して、感謝されて初めていただけるモノだからです。

応援も貢献もしない人は、誰からも応援されないし感謝もされないので、お金持ちにはなれないのです。ノウハウよりも、考え方(マインドセット)のほうが大切だということ。たとえ運良くお金儲けできても、利他的になれない人はいつか必ず転びます。

資産形成術なのに、ノウハウよりもマインドセットが大切だとか、利他的になれとか、わけがわからないと思われたかもしれません。でも、常識ある人にとっては、非常識に思える発想こそが、裕福と幸せをもぎ取れる唯一の方法です。裏を返すと、常識という殻の内側にとどまる限り永遠に変われません。

殻を破れるのは殻の内側にいる自分だけです。だからまずは「自分がお金持ちになる」という自分中心の発想を捨ててください。そのうえで「妻や子どもをお金持ちにする」と決めてください。そのために、いますぐ妻や子どもを社長にするのです。