3.DIYで挑戦できる浴室の部分的な壁のリフォーム

DIYで浴室の壁リフォームに挑戦することも可能ですが、水回りの工事は難易度が高いため、十分な注意と準備が必要です。

以下に、DIYしやすいリフォーム方法について、簡単なプロセスと注意点を紹介します。

3-1.タイルの部分的な補修をする

欠けたり割れたりしたタイルの数が少なければ、DIYで部分的に交換できることもあります。

<タイルの交換方法>

必要なもの:タイル・浴室専用接着剤・目地材・マスキングテープ・ヘラ・ドライバーや金槌など

まずはタイルの周りの目地を取り除きます。下地が見えるまでしっかり削ぎ落とすことが必要です。

 交換するタイルをドライバーなどで叩き、少しずつ割って取り除きます。周囲のタイルを傷つけないように、慎重に行いましょう。

新しいタイルの裏面に接着剤を塗り、壁に密着させます。マスキングテープで仮固定したら、接着剤が完全に乾燥するまで時間をおきましょう。

タイルの接着剤が乾いたら、目地の両側をマスキングテープで養生します。

タイルの周りを隙間なく目地材で埋めます。マスキングテープを剥がして、乾燥したら完成です。

傷んだタイルが多い場合や、タイルの損傷が大きい場合は、プロのリフォーム会社に相談しましょう。

表面的な損傷だけでなく、壁内部まで劣化している場合もあります。

3-2.モルタルを塗装する

モルタル壁の汚れやカビがひどいときや、耐水性がなく粉っぽさが出ているときは、塗装をすると美観や清掃性が高まります。

<モルタルの塗装方法>

必要なもの:掃除道具(中性洗剤・カビ取り剤など)・サンドペーパー・パテ・マスキングテープ・養生シート・下塗り塗料・浴室専用塗料ハケ・ローラー

壁の汚れやカビを除去し、古い塗膜はサンドペーパーなどで落とします。

壁に溝や穴があればパテで埋め、乾燥したあとサンドペーパーで平らにならします。

塗料を付着させたくない部分は、マスキングテープや養生シートで覆います。天井と壁の境目も、マスキングテープでカバーしましょう。

必要に応じて、密着度を高める下塗り塗料や、しみこみを防ぐ下塗り塗料を塗り、十分に乾燥させます。

浴室壁用の塗料を混ぜて均一にし、まずは換気扇の周りやコーナーなど細かいところをハケで塗ります。次に広い面をローラーなどで一方向に塗ります。

十分に乾燥させ、養生シートなどを剥がしたら完成です。

DIYで塗装するとコストは安いものの、色ムラが出たり細かい仕上げが不十分になったりすることも。

また、塗装前は数日浴室を使わずに乾燥させておくこと、塗装後も最低2日程度は乾燥時間を取るために浴室を使えない期間が長く発生します。

DIYとはいえ大がかりな作業が必要になるため、不安な方はプロの業者に相談しましょう。ただし、浴室の壁の塗装リフォームをDIYではなく業者に依頼する場合は、普通の塗装業者に依頼できないため注意が必要です。

リフォームガイドでは、浴室用の塗装を扱っている専門の工務店やリフォーム会社などをご紹介することが可能です。お住まいの地域とご希望に合わせて現地調査の手配まで代行させていただきますのでお気軽にご相談ください。

3-3.化粧シートを重ね貼りする

インターネット等で販売されている浴室壁用の化粧シートを購入して、DIYで貼り付ける方法もあります。

<化粧シートの貼り方>

必要なもの:掃除道具(中性洗剤・カビ取り剤など)・パテ・ヘラ・下塗り塗料・ハケやローラー・化粧シート・スキージー・マスキングテープ・コーキング剤

  • 壁の汚れやカビを十分に除去します。

    溝や穴をパテで埋めて、ヘラを使って平らにならします。

    必要に応じて、密着度を高める下塗り塗料や、しみこみを防ぐ下塗り塗料を塗り、十分に乾燥させます。

    化粧シートを壁よりも少し大きめ裁断し、気泡が入らないようスキージーで圧着しながら貼り付けます。下地がタイル壁の場合、目地部分にもしっかりと接着するように貼るのがポイントです。

    水の侵入を防ぐため、シート端部にコーキングを施します。周囲をマスキングテープで養生し、コーキング剤を充填します。

  • ご自身で行う際は、シワやズレが生じないよう、丁寧に作業を進めましょう。

    また最後のコーキングで防水処理がしっかりできていないと、壁とシートの間に水分が入ってカビの原因になるため、注意が必要です。

    美しく仕上げたいなら、リフォーム会社に貼ってもらうのがおすすめです。

    注意!DIYではキレイに仕上がらないことも

    化粧シートのDIYは簡単にできるのでDIYで行う方もいらっしゃいますが、仕上がりにムラができてしまったり剥がれてしまうなどの問題が起こることがあります。

    リフォーム会社に依頼してリフォームした場合、多くはアフター保証が付きますのでそういった問題が生じた際でも対応してもらえます。また、カビの除去などの下処理が重要な作業となりますのでプロに任せるほうが安心と言えるでしょう。

    (広告の後にも続きます)

    4.まとめ

    浴室の壁のリフォームは、タイルの補修、モルタルの塗装、化粧シートやパネルの重ね貼りなど、様々な選択肢があります。

    どの方法が最適かは、現在の浴室の状態、希望する改善点、そして予算によって異なります。また、壁だけでなく床や浴槽も同時に改修した方がよい場合もあるため、工務店やリフォーム会社などの専門家のアドバイスを受けるのがおすすめです。

    どのようなリフォーム会社に相談したらよいか分からないときは、リフォームガイドを活用するのが効果的。近隣の優良なリフォーム会社の中から、浴室のリフォームが得意な会社を紹介してもらえます。経験豊富な専門家に相談することで、理想的な浴室空間の実現に近づけられるでしょう。