屋上のある家ってどう?後悔しない建て方のポイントを解説

屋上のある家を建てて家族団らんのひと時を過ごしたい、屋上の庭で趣味を楽しみたいと考える人は多いでしょう。しかし屋上をつくるための費用やデメリットが気になるところです。

屋上のある家にはさまざまなメリットがある一方、一般的な住宅とは異なる建築上の注意点もたくさんあります。

今回は、屋上のある家の魅力とともに、後悔しない建て方のポイントについて解説します。

 

屋上のある家とは?

屋上とは、住宅やビルの屋根にあたる部分を平らにつくり、人が出入りして活用できるようにした場所のことです。屋上のある家は、そのつくりによって主に3つの種類があります。

 

居室の上に設置するタイプ

屋上のある家でも最上階の居室の上を全面屋上にするタイプは、開放的で広々とした屋外空間を楽しめるのが魅力です。ペントハウスをつくって室内から出入りするタイプと、屋外に階段をつくるタイプがあります。

ペントハウスとは、屋上への階段室やエレベーターの機械室として利用するためにつくられた「塔屋」のことです。建築基準法の特例により、建築面積の8分の1までの広さかつ高さ5m以下のペントハウスであれば、建物の高さや階数として数えられません。そのため、一般的には特例の範囲内でつくられます。

 

居室と隣接して設置するタイプ

最上階の居室と隣接して設置するタイプは、屋上テラスやルーフバルコニーとも呼ばれます。居室とのつながりを持たせれば、セカンドリビングやアウトドアリビングとして活用可能です。

 

屋根の一部が屋上になるタイプ

建築法上の高さの制限によって、屋根の全面を屋上にできない場合があります。屋根の一部を屋上にして塔屋から出入りするタイプであれば、屋根の大部分に太陽光パネルを設置したいときも屋上をつくることが可能です。

 

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屋上のある家のメリット

 

眺めを楽しめる

屋上のある家は、ロケーションによって海や美しい街並み、夜景などの眺望を屋上から楽しめます。地域によっては場所取りをせずにゆったり屋上から花火を楽しんだり、天体観測をすることもできるでしょう。

ただし、せっかくの景観を遮らないよう、安全に配慮しつつ、フェンスの高さや素材に工夫が必要です。

 

土地が狭くても庭を持てる

利便性の高い人気のエリアでは、予算内で庭つきの家を建てることができても、狭かったり通りに面していて人目が気になったりするというケースがあります。

そのような場合、土地購入に予算をかけず、屋上に予算を回して屋上のある家をつくると、敷地が狭くても開放的でくつろげる庭をつくることができます。

 

物干し場として使える

屋上を物干し場として活用し、気軽に外干しできる空間もつくることが可能です。サンルームを設ける必要がないため水回りスペースを節約できることもメリットでしょう。

 

家族や友人が集う憩いのスペース

屋上に屋外用のテーブルや椅子を置けば、家族や友人とくつろぐセカンドリビングやアウトドアリビングとして活用できます。屋上のある家であれば、道路に面していても人の視線や車を気にすることなく、家族や友人とのBBQやホームパーティーを楽しめるでしょう。

リゾート気分を楽しみたい人はジャグジー、屋外で映画鑑賞を楽しみたい人はスクリーンを設置するなど、目的に応じてさまざまな使い方ができます。

 

洗濯物を干せる

屋上のある家であれば、晴れた日にたくさんの洗濯物を干せます。日当たりや風通しがいいため、乾きの速さも抜群です。

シーツやラグなど大きな洗濯物のほか、家族分の掛け布団や敷き布団も一度に干せるためとても便利。また、通行人の目線を気にせずに干せるのも外干し派にはうれしいポイントです。

 

アウトドアリビングとして楽しめる

敷地が狭く庭が持てない場合も、屋上があれば家庭菜園やガーデニングなど、庭で行う趣味の数々を楽しめます。テントを張って野外で炊飯すれば、自宅にいながらキャンプ気分を味わうこともできるでしょう。

屋上のある家であれば、通行人の視線を気にせず、思い切り子どもやペットを遊ばせられるほか、道路への飛び出しの心配も不要です。近隣で犬と遊べる場所や施設が少ない場合は、ドッグランを設置すれば、ペットの運動不足解消につながるでしょう。