認知症は人それぞれ。不安をなくすには?

「認知症」や「アルツハイマー」という言葉は、今や耳慣れたものになりました。ところで皆さんは、9月の「世界アルツハイマー月間」や「世界アルツハイマーデー」をご存じでしょうか。これは認知症へのより深い理解を促す、世界的なイベントです。

ご存じですか?「世界アルツハイマー月間」

毎年9月21日の「世界アルツハイマーデー」は、1994年に「国際アルツハイマー病協会(ADI)」と「世界保健機関(WHO)」が定めたもので、一般に広くアルツハイマー病を知ってもらい、認知症のご本人とそのご家族らに援助と希望をもたらすことを目的にしています。

また2012年からは9月を「世界アルツハイマー月間」と定め、さまざまなイベントが開催されます。

日本でも政府や自治体を中心に、さまざまな取り組みが行われています。

(広告の後にも続きます)

日本も取り組んでいる認知症の啓もう活動

日本では2023年6月に成立した「認知症基本法」によって、世界アルツハイマーデーである9月21日を「認知症の日」に、また9月を「認知症月間」に定めています。認知症のご本人への偏見や差別をなくし、認知症のご本人とそのご家族が安心して暮らせる社会の実現のために、この期間は各地でリーフレットの配布や講演会などが開催されています。

また9月21日前後は、東京・霞が関にある厚生労働省をはじめ、内閣府や金融庁など関係省庁の建物の窓ガラスを使って、オレンジ色の輪が形作られます。

「オレンジリングドレスアップ」といい、認知症サポーターのシンボルであるオレンジ色のリングで、建物がドレスアップされるのです。さらに各地のお城やランドマーク、タワーなどもオレンジ色にライトアップされます。