【屋上のある家のメリット・デメリット12選】後悔しない建て方のポイントを解説

屋上のある家を建てるときに押さえておきたいポイント

屋上への動線を工夫する

屋上への動線が使いやすいように考慮されていないと、屋上を使う頻度も減ってしまいます。屋上へ行くには寝室や子供部屋などを通らなければいけない動線にした場合、洗濯物やバーベキューの道具を運ぶ際になかなか運びにくく、使い勝手の悪い屋上になってしまいます。

屋上への動線についても考慮しながら家づくりを進めましょう。

 

屋上の目的を明確に

「おしゃれだから」「なんとなく」といった理由で屋上を建てると、使わなくなる可能性が高いです。屋上の使用目的や頻度、活用イメージを明確にして建築や補修にかかるコストに見合うかどうかをよく検討しましょう。

また、目的に合う間取りや動線を確保して計画することもポイントです。たとえば目的が洗濯物を干すことなら、洗濯機から屋上への動線がスムーズになるよう配慮するなど、間取り設計の工夫が必要です。

 

屋上の設置実績のある施工会社を選ぶ

屋上はそもそも雨漏りや雨漏りによる劣化を起こしやすい形状であるため、雨漏りしない屋上を設置できる施工会社を選びましょう。

タマホームの「グリーンエコの家」など、屋上を標準装備し、防水加工技術に定評のあるモデルを持つハウスメーカーもあります。

工務店であれば屋上のある家を建てた実績や防水補修の実績があるか、アフターメンテナンスの体制は万全かどうかなどをチェックし、慎重に選びましょう。最近では、都市圏の広がりにともない、東京や神奈川、愛知や大阪以外でも、屋上設置実績のある工務店が増えています。

 

防水対策

屋上の防水対策は、FRP防水と金属防水工法の2種類が主流です。FRP防水とは、床の上に敷いたFRPのシートの上に樹脂を塗って硬化させる方法で、軽くて強度が高いのが特徴。ただし、地震などの揺れでひびが入ると、メンテナンスの手間と費用がかかります。

金属防水工法はガルバリウムなどの金属鋼板を被せる工法で、ジョイント部分から入り込んだ水は排水路によって排水されます。軽くて耐久性も高く、耐震性にも優れているのが特徴です。

ハウスメーカーや工務店と相談し、建てる屋上の種類や施工方法、予算に応じて適切な防水方法を選びましょう。

また、地域の気候によっては、ゲリラ豪雨や積雪への対応も視野に入れて、防水対策を行いましょう。

 

落下防止対策

屋上のある家では、人やペットが落下しないための対策として、適切な高さと強度のある手すりやフェンスの設置が必要です。

あわせて手すりやフェンスが劣化して落下するのを防ぐことも大切です。劣化した手すりやフェンスの部材が庭や隣家、道路に落下すると、大きな事故につながりかねないためです。

屋上のある家を建てる時には、強度があり劣化しにくい素材の手すりやフェンスを選ぶとともに、安全確保のためにこまめに傷んでいないか点検しましょう。

 

必要な点検やメンテナンスについて把握しておく

屋上のある家を楽しむこととメンテナンスはセットと捉え、必要な点検や補修について事前にハウスメーカーや工務店に尋ねて把握しておきましょう。

点検やメンテナンスの費用は必要経費と考えて積み立てておけば、補修の時期が訪れたときにあわてずに対応できます。

 

プライバシーの確保

屋上の立ち上がりやフェンスが低いと眺望を楽しみやすいですが、周囲からもよく見えるため、プライバシーが確保しにくくなる可能性があります。

屋上のプライバシーを確保するためには、近隣や周辺の状況に応じて、周囲からの目線を遮るための高いフェンスやラティスが必要です。

また、建てた後に周辺に高層マンションなどが建つ可能性もあります。エリア情報に詳しいハウスメーカーや工務店に事前に見通しを尋ねるなど、リサーチを入念に行いましょう。

 

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まとめ:屋上のある家は、建てた後のことをイメージして計画しよう!

今回は、憧れる人が多い屋上のある家について、メリットやデメリット、後悔しない建て方のポイントもご紹介しました。

屋上のある家は、使用目的が明確な人にとってはメリットがたくさんある一方、屋雨漏りをはじめさまざまなリスクもあります。屋上のある家を建てる際は、防水対策や落下対策、アフターメンテナンスがとても重要です。屋上の使用目的を明確にするとともに、建てた後の使い方やメンテナンスのこともよく考えて、理想的な屋上のある家を計画していきましょう。