写真撮影も楽しい「おふさ観音」は庶民パワーで守り継がれてきた元気の出るお寺

「大和長寿道」の西側に位置する「おふさ観音」はバラのお寺として知られており、境内には約4000株、3800種類ものバラが所狭しと栽培されています。春と秋には「バラまつり」のほか、最近では夏には境内いっぱいに風鈴を下げた「風鈴まつり」、秋からは「提灯まつり」が開催されていて、いつ訪れてもフォトジェニック。2024年の秋のバラまつりは、10月19日(土)から11月30日(土)に開催。この間、提灯まつりも同時開催されるそうなので、華やかで幻想的な雰囲気を楽しめそうです。

江戸時代・慶安の頃、このあたりに暮らしていた「おふさ」という娘さんが池のほとりに小さなお堂を建て、観音さまをお祀りしたことを由緒とする「おふさ観音」(観音寺)。いろいろなお願い事を叶えてくださる観音さまとして村の人々の信仰を集め、明治時代には大きなお堂を建てようという計画が持ち上がります。そうして建てられたのが現在の本堂だそう。私たちのような一般の人々の信心により守り継がれてきたお寺は、とてもフレンドリーな雰囲気。風鈴に託された願いにも心あたたまります(写真の「風鈴まつり」は、9月いっぱいで終了)。

おふさ観音についてはこちらから


門前の「さなぶりや」さんでひと休み。名物の「さなぶり餅」は、50%ほど全粒粉を混ぜ込んだ餅にきな粉をまぶしたもので、このあたりで昔から食べられていたのだそう。小麦のプチプチとした食感がアクセントになっていて、普通のお餅よりはやや歯切れのよい独特の歯応え。冬場は黒蜜を添え、お茶も温かいものを提供しているとお店の方が教えてくれました。

さなぶりやについてはこちらから