勾配天井とは?失敗しないポイントや家をおしゃれにするための工夫を解説

勾配天井のデメリット4つ

さまざまなメリットのある勾配天井ですが、デメリットもあります。

ここでは4つご紹介します。

 

デメリット①:維持管理が大変

勾配天井は、維持管理が大変であるため注意が必要です。

高い位置に照明や窓を設置することで得られるメリットはありますが、照明の交換や窓の掃除が簡単に行なえません。また、自分で交換や掃除を行う場合には転落によるケガに気を付けましょう。

勾配天井の設置は、維持管理が大変な点も踏まえて検討しましょう。

 

デメリット②:費用負担が大きい

費用負担が大きい点も、勾配天井のデメリットです。勾配天井は通常の天井に比べて、傾斜をつける必要がある分だけ費用が多くなります。

また勾配天井に合う照明や窓の設置費用もかかります。通常の天井に比べて費用が数倍にかさむ場合もあるため、注意しましょう。

 

デメリット③:照明で失敗しやすい

勾配天井は、設置する照明で失敗しやすいこともデメリットです。照明の種類や配置を十分に考えないと、以下のような問題が生じます。

・光の量が不十分で暗い
・光との距離が近すぎて眩し過ぎる
・勾配による室内の広がりを感じにくい
・勾配のデザイン性を活かせない

勾配天井を設置する際は、照明で失敗しやすいことを踏まえて設計士や建築会社に相談しましょう。

 

デメリット④:空調効率が悪い

勾配天井は室内の空間が広くなる分、空調効率が悪くなります。

屋根裏を勾配天井に用いるケースでも屋根部分から熱の出入りがあるため、やはり空調効率が悪くなるのです。

 

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勾配天井で失敗しないためのポイント3つ

勾配天井のメリット・デメリットをご紹介しました。これらを踏まえて勾配天井で失敗しないためにはどのようなポイントに気をつけるべきでしょうか?

ここでは3つ解説します。

 

ポイント①:照明は組み合わせに注意する

勾配天井で失敗しやすい照明については、組み合わせに注意しましょう。複数の照明を組み合わせることで、光の過不足を防げます。また間接照明を上手く取り入れることで、空間の広がりをより一層際立たせられます。

勾配天井のメリットを引き出す照明の組み合わせを検討しましょう。

 

ポイント②:勾配部分の高さ・広さに注意する

勾配部分の高さ(角度)や広さにも注意が必要です。たとえば勾配部分が低過ぎると、空間の広がりを生む効果は減少します。また勾配部分が十分に広くなければ、同様に空間の広がりは生まれません。

勾配天井は費用負担が大きいため難しい面ですが、十分な高さや広さを確保しましょう。

 

ポイント③:断熱性・気密性に注意する

勾配天井では室内空間が広くなるため、断熱性や気密性が重要になります。床や壁だけでなく、屋根を用いた勾配天井では屋根部分の断熱性・気密性にも配慮が必要です。

勾配天井のデザイン性だけを意識するのではなく、過ごしやすさにつながる断熱性や気密性にも注意しましょう。