15坪の土地は限られたスペースながらも、工夫次第で快適な住まいを実現できます。そこで今回は、15坪の土地に建てられる家の大きさや、その限られたスペースを最大限に活用した間取りのアイデアをご紹介します。さらに、注文住宅における家づくりでのポイントも解説しますので、これから家づくりを考えている方はぜひ参考にしてみてください。
また、シニア夫婦におすすめの平屋間取りについては以下の記事で解説していますので、併せて参考にしてみてください。
相互リンク:シニア夫婦におすすめな平屋間取りは?家づくりのポイントとともに解説!
15坪の土地ではどんな家が建てられる?
15坪の土地は限られた広さですが、工夫次第で快適な住まいを実現できます。土地の広さや建ぺい率に応じて、どのような家を建てられるのかを具体的に見ていきましょう。また、ハウスメーカーや工務店に相談することで、専門家の意見を取り入れつつ、土地にあった家を設計することができるので相談も検討してみてください。
15坪は畳約30枚分の広さ
15坪の土地は、畳約30枚分の広さに相当します。一般的な1畳の広さが約1.65平方メートルであることを考えると、約49.5平方メートル(約15坪)の敷地面積を持つことになります。
このスペースを最大限に活用するためには、縦に伸びる設計や、ロフト、スキップフロアといった立体的な空間利用が求められます。また、庭や駐車スペースをどう配置するかも重要なポイントとなります。
最大39.6平米の建築面積の家が建てられる
15坪の土地に建てられる家の最大建築面積は、建ぺい率80%を適用すると39.6平方メートルとなります。この広さでは、狭小住宅として2階建てや3階建てに設計するのが一般的です。たとえば、1階にリビングやダイニングを配置し、2階や3階に寝室や水回りを設けることで、限られたスペースでも効率的で快適な住環境を作ることができます。
単身から3人暮らしに適している
15坪の土地に建てられる家は、国土交通省の「住生活基本計画」を参考にすると、大人2~3人が暮らせる広さです。「住生活基本計画」では、1人暮らしの場合25平方メートル、2人以上の世帯では「10平方メートル×人数+10平方メートル」が最低限必要とされています。
したがって、39.6平方メートルの建築面積であれば、夫婦や1人子どもがいる家族が快適に暮らせる住まいの設計が可能です。
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15坪の狭小住宅の間取りアイデア3選
15坪の狭小住宅でも工夫次第で快適な暮らしが実現します。ここでは、老後も安心の平屋から、開放感を演出する吹き抜け、さらにスキップフロアを活かした間取りなど、特徴的な3つのアイデアをご紹介します。
老後も暮らしやすい単身・夫婦向けの平屋
15坪の平屋は、限られたスペースながらも効率的に設計することで、1LDKや2LDKといった間取りに対応できます。リビング・ダイニング・キッチンを中心に、シンプルでコンパクトな暮らしを実現できるのが魅力です。
たとえば、リビングと寝室を隣接させつつ、間仕切りをスライドドアや引き戸にすることで、空間を広く使えるようになります。必要に応じてドアを開けておけば、リビングと寝室が一体となり、広々とした開放感を演出できるでしょう。
逆に、プライベートな時間を過ごしたいときは、ドアを閉じることで落ち着いた空間を確保することが可能です。また、壁面収納やベッド下の収納を活用することで、限られたスペースを有効に使いながら、整理整頓された快適な住環境が実現します。
中心に吹き抜けを設けた明るく開放感のある間取り
限られたスペースを最大限に活用し、開放感を生み出すためには、中心に吹き抜けを設けることもおすすめです。吹き抜けを設けることで、上下階のつながりが生まれ、家全体に自然光が行き渡ります。特に都市部の狭小住宅では、周囲の建物による日照制限がある場合でも、上部から光を取り込むことができるというメリットが得られるでしょう。
また、天井が低い部屋では縦方向の広がりが不足し閉塞感を覚えることもありますが、吹き抜けを設けることで視覚的な広がりを確保できるため圧迫感を解消できます。特に3階建ての住宅では、吹き抜けを中心に配置することで各階がつながり、一体感を感じられるデザインとなります。階ごとに独立した空間でありながら、吹き抜けを介して視覚的にも心理的にもつながりが生まれるため、家族間のコミュニケーションも自然に促進され、心地良い住まいが完成するでしょう。
スキップフロアの高低差で部屋を区切る間取り
スキップフロアを活用した間取りは、限られたスペースを有効に使いながら、立体感と開放感を演出するのにおすすめの間取りです。スキップフロアとは、階と階の間に中間的な高さの床を設けることで、空間を巧みに区切る設計方法です。これにより、部屋同士を壁で仕切らずに、高低差を活かして自然に区切ることができます。
たとえば、リビングとダイニングを少しの段差で区切ることで、それぞれのスペースに独立性を持たせつつ、視覚的には広がりを感じさせることができます。また、スキップフロアの下部には収納スペースを設けることもでき、収納不足を補う工夫も可能です。このような設計は、狭小住宅でも快適に暮らすための一つの解決策となるでしょう。