40歳を過ぎたころ、家族が体調を崩して水仕事をする機会が多くなりました。するとある日突然、手の指や、指と指の間がかゆくなり、かきむしるという状態に……。ならばまずは保湿!とハンドクリームを塗っていたのですが、一向に改善せず。皮膚科で診察を受けるとある診断を受けました。その後もぶり返す症状と我慢できないかゆみに悩まされた結果、根本的な対策を考え、ルーティン化した私の手荒れ予防法を紹介します。
手の指が強烈にかゆい!
40歳になった冬、家族が体調を崩し、食事の準備や片付け、洗濯、浴槽の掃除など、私が担当する水回りの仕事が一気に増えました。これまでも水仕事はしていたのですが、1日の回数が増えたせいか、気が付けば常に手が乾燥している状態に……。寝る前にハンドクリームを塗れば翌朝には状態は良くなり、季節柄、空気も乾燥する時期だったので、最初は気にも留めていませんでした。
するとある日突然、水仕事が終わって手を拭いていると、手の指や指と指の間が強烈にかゆくなり、一度かいてしまうとさらにかゆみが増すという状態に。その日はハンドクリームを多めに塗って就寝し、翌朝、乾燥も落ち着き、かゆみも感じなかったため、いつもどおり家事をこなしていました。
しかし、また水仕事を終えて手を拭いていると、昨日と同じ強いかゆみに襲われたのです。しかも、かゆみが昨日よりも増していて、一度かいてしまうと、まるで皮膚の奥の奥のほうからどんどん押し寄せてくるように強烈にかゆいのです。気が付けば、かいた部分にうっすらと血がにじんでいました。やりすぎてしまった感はありましたが、かくことでしか、かゆみを抑えることができなかったのです。
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かゆみの範囲が広がり水泡までできた
結局、その日の夜もハンドクリームをたっぷり塗ることしかできませんでした。それ以降、私の手は、かゆみを感じる部分だけ肌が乾燥し、触るとざらざらした皮膚になってしまいました。最初は指や指と指の間だけだったものが、手の甲や手首、さらに手のひらにまで範囲が広がり、小さな水泡のようなものがあらゆる部分に出てくるようになったのです。かきむしって赤くなった皮膚は、少しひび割れてしまって痛みを感じることも。
これはまずいと思い、時間を作って皮膚科で診察してもらうことに。すると医師からは「手湿疹」という診断をされ、ステロイドの塗り薬をもらいました。薬を塗って3日ほどで指や手の甲、手首のかゆみ、ざらざらだった皮膚の状態は良くなりましたが、手のひら部分は皮膚が少し厚いのか、きれいに治るまでは1週間ほどかかりました。
ただ想像していたよりも短期間で、何もなかったかのようにきれいに治ったので、あの強烈なかゆみやざらざらだった皮膚の感触を私はすぐに忘れてしまったのです。その後も、それまでどおり水仕事を続け、今までと同じようにハンドクリームを塗るだけのお手入れをしていたところ、再度あの強烈なかゆみに襲われたのでした。