5.外構工事・エクステリアリフォームの費用を抑える方法
外構リフォームの内容や規模はさまざま。場合によっては100万円以上かかることも珍しくありません。
ここでは、リフォーム費用を少しでも抑えるために覚えておきたいポイントを紹介します。
①仕上がりをシンプルにする
外構リフォームの費用を抑えるために、仕上がりをシンプルにすることが有効です。シンプルなデザインは、施工の手間が少なくなるため、費用を抑えやすくなります。
また、リフォームでこだわりたいポイントを絞り、優先的に取り入れることで、全体のコストを抑えつつ満足度の高い仕上がりが期待できます。
比較的簡単な内容であれば、DIYも費用軽減に効果的です。ただし、ウッドデッキの設置など耐久性・安全性が求められるものは、専門業者に依頼することをおすすめします。
②まとめてリフォームする
工事によって改善したい外構が複数ある場合は、まとめてリフォームするのがおすすめです。
同時進行で工事を行うため、施工にかかる人件費や諸経費を削減できたり、全体の工期を短縮できたりするケースもあります。
まずはリフォームの目的を明確にし、リフォームしたい箇所をリストアップしてから専門業者に相談するようにしましょう。
③相見積もりをとる
条件を揃えて、同じリフォーム内容でいくつかの業者に見積もりをお願いすることを相見積もりと言います。
リフォームでは、同じリフォームであっても各業者によって提案内容が異なります。複数の業者に見積もりの提出をお願いすることで自分のリフォームの相場を知ることができ、そのうえでリーズナブルな提案をしてくれている業者を比較して選ぶことができるのが相見積もりの最大のメリット。
また、いくつかの見積もりを比較することで極端に安すぎる業者や適切に内容を記載していない業者など、不安要素のある業者を見極めて省くことができるので施工不良を避けることにもつながります。
満足いく外構リフォームを叶えるためにも、必ず複数の業者にプランを提出してもらい、慎重に検討しましょう。
④使える補助金がないか確認する
外構リフォームの費用を抑えるためには、使える補助金がないか確認することが重要です。
補助金とは、国や自治体が特定の政策や事業を推進するために提供する資金で、外構リフォームにも利用できる場合があります。外構リフォームの場合は、省エネや防災、介護、防犯対策などに関連した外構リフォームが対象となる可能性があります。
制度には国で行うものと自治体で行うものがあります。それぞれ条件があるため、まずは外構リフォーム前に利用可能な補助金制度がないかを調べてみましょう。
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6.外構工事・エクステリアリフォームに使える主な補助金
外構リフォームの補助金は、申請すれば必ず受け取れるわけではなく、申請書類の正確な記入や提出が求められます。
補助金の内容は自治体ごとに異なり、毎年更新されることが多いため、最新情報を自治体のウェブサイトや窓口で確認することが重要です。
また、予算の制限や条件によって採択されない場合もあるため、事前の情報収集と計画的な準備を行いましょう。
①ウッドデッキや木製塀の設置に対する補助金
ウッドデッキや木製塀の設置に対する補助金制度は、地球温暖化防止や美しい街並みの維持、安全な通学路の確保、災害復興、防音対策などを支援するために設けられました。
ウッドデッキや木製塀は、温かみのある空間を作り、庭を快適にするために最適です。
ウッドデッキ・木製塀ともに、クリーンウッド法に基づく登録木材関連事業者を通じてリフォームを行った場合は上限200万円、その他は上限100万円の補助が受けられます。
②ブロック塀などの改修工事に対する補助金
経年劣化や地震などでブロック塀が倒壊した場合、通行人に被害が及ぶ可能性があります。
そのため、多くの自治体ではブロック塀の撤去とそれに代わるフェンスの新設に対する補助金制度を設けています。
以下は東京都文京区の例です。自治体によって要件や補助額が異なるため、事前に確認するようにしましょう。
【東京都文京区の例】
■撤去の場合
地震時に倒壊のおそれがあり、十分な安全性が確保されていないブロック塀、石造塀、レンガ塀等で、道路(一般的に通行のできる道を含みます。)に面するもの |
1mあたり15,000円 |
■新設の場合
撤去に伴う新設で以下の条件を満たすもの ①フェンスによる塀で、道路や道からの高さが2m未満であること ②塀の基礎及び立ち上がり部分の構造が鉄筋コンクリート造によること |
1mあたり15,000円 (高さ1.0m以上の場合は1mあたり30,000円) |
③介護のためのリフォーム外構工事への補助金
要支援または要介護者が実際に居住する住宅の外構リフォームを行う場合、介護保険を利用して補助を受けることができます。
具体的には、手すりの取り付けや段差の解消(スロープ工事)などが対象で、助成額は最大18万円です。
この制度を活用すれば、安全で快適な生活空間を整えることができるため、まずは担当のケアマネージャーなどに相談するようにしましょう。
詳しくは以下の記事で解説しています。
介護リフォームで使える補助金は2種類!どんな工事が対象?申請方法は?
④雨水タンク・浸透施設設置に対する補助金
雨水タンクに集めた雨水は、庭の水やりや掃除用水として活用できます。
また、雨水を地下に浸透させる設備は、土地の水はけを良くし、有事の際の浸水被害対策に有効です。
雨水タンク・浸透施設設置については全国の自治体で推奨しており、それぞれ補助金制度を設けているため、積極的に活用しましょう。
例えば、栃木県宇都宮市では、雨水タンクの設置に対して次のような助成を行っています。
容量100~300リットル未満:上限4万円/基
容量300~500リットル未満:上限6万円/基
容量500リットル以上:上限8万円/基