大好きなスイーツを食べるなら、カフェやケーキ屋さん、喫茶店を思い浮かべますよね。でも、ちょっと背伸びしたいなら「スイーツバー」に挑戦してみてはどうでしょうか?

今回紹介するのは、大阪の長堀橋という駅周辺にある「SWEETSBAR 鍵 〜KEY〜」。大人の雰囲気が漂うバースタイルで、心踊るスイーツ&ペアリングを提供しています。未体験の方にはちょっと敷居が高いように感じるスイーツバー。どんなお店なのかお伝えします。

予約不要のカジュアルなスイーツバー。二人のパティシエールが明るくお出迎え。

お店の場所は、長堀橋駅から徒歩3分程度。大通り沿いのビルの1階にお店を発見しました。公式インスタグラムを見ていると「会員制」「予約制」「隠れ家」…そんなイメージでしたが、予約なしで誰でも入店できるカジュアルなバーです。

「スイーツバーというお店に対してハードルを感じている方は、まだまだ多いと思います。当店が、スイーツバーの一歩になってほしい。新しい世界への扉を開けるように。そんな想いを込めて『KEY』と名付けたそうです」

と、パティシエ兼バーテンダーを務める常峰(つねみね)あゆみさんが話してくれました。


バーテンダー兼パティシエの常峰さん


バーテンダー兼パティシエの畑田さん

元々は神戸にある「スイーツBAR 足跡」の姉妹店として2021年にオープン。今年6月からは運営会社が変更になり、メニュー開発も常峰さんが引き継ぐ形で新体制でスタートしたところなのだとか。

スタッフは常峰さんのほか、パティシエの畑田さん。平日は夜営業のみですが、週末は昼の時間にも営業をスタート。女性パティシエ二人が中心になって「SWEETSBAR 鍵 〜KEY〜」を営業しています。


店内は高級感のあるシックな雰囲気


たくさんのお酒が並ぶ圧巻のバーカウンター

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パティシエが作るハイクオリティな秋パフェをチェック。テーマは“ハロウィン&秋の味覚”!

メニューは、季節のオリジナルパフェが5種。「ミイラのパフェ」「目玉のパフェ」「フランケン=シュタインのパフェ」「黒猫のパフェ」「黒バラのパフェ」というネーミングから分かるように、9月・10月のテーマは“ハロウィン”です。怪しく妖艶なビジュアルのパフェは、この季節に抜群に合います!

その中から「黒バラのパフェ」(写真左)と「目玉のパフェ」(写真右)をオーダー。また、それぞれのパフェのペアリングドリンクと一緒にいただきます。

目が合いましたか?思わずギョッとしてしまうこちらのパフェは、今一番人気なのだとか。目玉はホワイトチョコレートのムースで、青いゼリーと竹炭で着色した黒のゼリーを重ねて作っているそうです。ホワイトチョコレートなので、重くならないよう中にはラズベリーのジュレが入っていて、爽やかな酸味でさっぱりと食べられます。

パフェは、紅茶のゼリーとカスタードクリーム、ザクザク食感のクッキー、アイスクリーム、カシスクリームに栗の甘露煮を重ねて、最後に筑波産の和栗を使ったマロンクリームを絞ってモンブラン仕立てに。

「パフェメニューのテーマは“ハロウィン”ですが、味の構成は秋らしくしたかったんです。目玉のパフェの主役は和栗の味を引き立てるように構成しています」と常峰さん。

よく聞けばマロンクリームも重くなりすぎないよう、味を邪魔しない程度にいちごのピューレをほんのりと混ぜて重さだけを軽減しているのだとか。ボリュームはありつつも最後まで美味しく完食できるのは、常峰さんの細やかな味調整の賜物かもしれません。

続いて「黒バラのパフェ」は、金木犀のシロップを使ったゼリーにカシスのクリーム、クッキー、りんごのシャーベット。使用しているフルーツはなんと柿で、アニスの香りをつけてコンポートにしているそうです。上に乗っている黒いバラは、チョコレートムースの中にアールグレイのムース、カシスとラズベリーのジュレが入った3層構造。パフェのひとつにも関わらず、パティスリーで販売されるケーキのようです。

「こちらは、ハロウィンカラーで構成しようと考えました。コウモリ型のチョコレートを入れていたり、バラの花びらが入っていたり。あと、下のゼリーを透明にすることで幽霊の足を表現しています」

聞けば聞くほど、パフェを構成する一つひとつのパーツをしっかり作り込んでいる印象を受けました。もちろんすべて自家製です。また素材のクオリティにも気を配っていて、例えばアールグレイの茶葉はワンランク上のグレードのものを使用しているそう。

それだけでなく、パフェの下に強いているゼリーは食感を高めたかったそうで、凝固剤にフランス製の「エラスティック」というものを使用。こんにゃくゼリーのようなもちもちとした食感で、透明度も上がるのだとか。言われなければ分からないところにもきちんと気を配ることが、全体のクオリティアップに繋がっているのだと感じました。