コミュニティで目指しているのは、一体感のある「村」づくり

小父内 2023年冬に、タマチャンショップ主催で大規模なオフラインイベント「タマフェス」を開催されたと聞きました。どのようなイベントなのか教えていただけますか?

佐々木 「タマフェス」は、タマチャンショップの20周年を記念して都城市で開催された食のリアルイベントです。このイベントには、前日の仕込みから当日の販売までをお手伝いしてくださるコミュニティメンバーの方がいらっしゃいました。

小父内 まるで社員のように一緒になってイベントの成功を目指してくれたのですね。なぜメンバーの方は、そこまで高いモチベーションで取り組んでくださったのでしょうか?

佐々木 普段はオンラインのコミュニティで交流しているメンバー同士なのですが、こういったオフラインのイベントで何かをリアルに創り上げるということに楽しさを見いだしてくださる方が多かったですね。弊社はタマリバという「村」を作りたいということを打ち出していて、まさに村のような関係性が築けているのかなと思っています。「タマフェス」に関しては、タマチャンショップの本拠地である都城に来てみたいという気持ちを持ってくださった方もいらっしゃいました。

また、タマチャンショップが一から作り上げたイベントに参加できることにメリットを感じてくださった方もいらっしゃったのかなと思います。実は昨日は「タマフェス」に参加してくださったコミュニティメンバーの誕生日だったのですが、社員みんなでお祝いの動画を撮影して贈りました。ものすごく喜んでくださったのですが、その方から「タマチャンファミリーの一員になれた気がする」という嬉しいコメントもいただきました。コミュニティを開設して1年が経ちますが、温かいコミュニティが出来上がりつつあるのかなと感じています。

小父内 すごく良い関係性ですね。「タマフェス」を通して得られた顧客インサイトについて、キャプテンの見解を教えてください。

キャプテン 「タマフェス」を開催するまでは、自然食品などに興味があるお客様ばかりが来場されるのかと思っていました。しかし、実際に始まってみると本当に幅広い年代のお客様が来てくださり、ご家族で来場されるお客様もいらっしゃいました。オフラインでイベントを開催して、お客様の美容や健康に対するハードルがそこまで高くないことを実感しましたね。

雑穀米の商品もあるのですが、セール時には1週間で10万個も売れます。本当にそんなに多くのお客様が購入してくれているのかと疑問に感じることもあるのですが、雑穀米のような健康食品が家庭に根付いてきたのだと思います。以前はあまりお客様のことを深く知りすぎないようにしようと思っていたのですが、オフラインのイベントを通してニーズを知れたことで、今後のビジョンなどを変える必要性を感じましたね。

小父内 信也

株式会社Asobica

取締役CCO