気になる今年の秋のファッショントレンドを、ニューヨーク、ミラノ、パリのランウェイからピックアップ。マリ・クレール インターナショナルのアメリカ版デジタル記事よりお届け。
2024年秋は賢いアイテムへの投資、型破りな組み合わせ、そしてキッチュさもたっぷり含まれている。
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ミラノの老舗メゾンでは、「グッチ」のサバト・デ・サルノ、「トッズ」のマッテオ・タンブリーニ、「バリー」のシモーネ・ベロッティなど、そしてパリのファッションウィークでは、「クロエ」のシェミナ・カマリ、「アレキサンダー・マックイーン」のショーン・マクギアーなど、世代交代が盛んに行われ、2024年秋のトレンドはあらゆる人に向けて、いろいろな要素が少しずつ含まれていた。「マックスマーラ」や「ザ・ロウ」では賢いワードローブへの投資、「フェンディ」ではTikTokのハッシュタグ「wearing vs. styling」(定番アイテムをスタイリングで新しいルックに見せること ※編集部注)でトレンド論争を巻き起こしそうな服、「ロエベ」や「ドリス・ヴァン・ノッテン」では型にはまらない組み合わせのアイデア、そしてどこを見渡してもファーかフェイクファーのコートがあった。
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奇抜さやキッチュさを求めるなら、パーソナルなスタイルと最大限のアクセサリー使いを受け入れることが繰り返しテーマとなった、2024年秋の最大のトレンドの中で見つけることができる。素晴らしいコート、美しく仕立てられたスーツ、そしてぜいたくなニットが等しく優先され、すべて手の届くところにあった。「ボッテガ・ヴェネタ」のマチュー・ブレイジーは、ミラノのバックステージで記者団にこう語った。「私は日常の中からモニュメントを作ることに興味がありました」。レザーのスカートやボタンダウンのシャツのような一見普通のアイテムも、少しの革新と優れたテクニックがあれば、並外れたものになり得るという教訓だ。
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「ザ・ロウ」ではSNS禁止令が出され、「アルチュザラ」や「プラダ」ではヴィンテージ風のミディ丈ドレスや遊び心のある帽子のトレンド、レディなコートといった形で過去の魅力的な一面が垣間見えるなか、現代社会で服が評価されるのに、実はTikTokでの承認やパーティートリックなどの秘策は必要ないことが、これまで以上に明らかになっている。素晴らしい服は、それ自体が語るのだ。
この秋、あなたのクローゼットに加えるべきものをご紹介しよう。
1. 主張するコート
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2024年秋のコートは、デザインと機能性の両方を証明するものだ。これらの優秀すぎるコートはぬくもりを与えてくれるが、ほかにも素晴らしいクオリティを備えており、各デザイナーが秋の定番アイテムに独自のアレンジを加えている。「ヴィクトリア・ベッカム」のランウェイでは、ダブルラペルのピーコート、シアリング、ライダーススタイルのレザージャケットが登場した。「ロエベ」はヴィクトリア朝時代のスワローテイルコートを復活させ、「ボッテガ・ヴェネタ」ではコクーン型のジャケットから羊毛のようなケープアウターまで、いくつも目玉アイテムがあった。バーンジャケットは、「プラダ」のラグジュアリーバージョンから、より手頃なオフランウェイの選択まで、あらゆるところに登場する用意ができている。
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2. フェザー日和
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かつては社会的なステータスを示していたフェザーの装飾は、服に本来のドラマ性を与えている。しかし2024年秋、フェザーは思いもよらない方法で、日常的に着用できるものにまで浸透した。「フェラガモ」や「ボッテガ・ヴェネタ」のドレスには、フェザーのような質感の裾やネックラインがあしらわれていた。「トリーバーチ」のランウェイではフェザーを全面に使ったコートが多数登場し、「ブルネロ・クチネリ」ではニットの下からフェザーのスカートがのぞくカジュアルなスタイルだった。