快適な部屋で過ごしたいですよね。勤務医で賃貸オーナーのこう氏は著書『ひとり暮らし大全 自分空間を整えれば人生は好転する!』で理想の部屋にまつわるヒントを伝えています。どんなことを知ればいいのでしょうか? 本書から紹介します。

理想の部屋をつくるにはどんな生活がしたいのか考えるべし

理想の部屋をつくるといっても、何から始めたらよいのかわからないですよね。まずは、ひとり暮らしの部屋でどんな生活をしたいのか考えてみることから始めましょう。就寝時はベッドが欲しいのか、リビングにソファはいらないか。リモートワークをしている人であれば、仕事机が欲しいか、静かな環境のほうがはかどるのか……。そんなことを具体的に考えていくことで、自分が何を優先したいか、何を妥協できるかが見えてきます。

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寝室は4畳半でも大丈夫なのか?

部屋にベッドを置くことを想像してみてください。個人的にベッドは、ひとり暮らしであってもセミダブルサイズを推奨しています。セミダブルの一般的なサイズは、幅120センチ×長さ195センチです。シングルベッドの幅は97センチくらいなので、寝ている感覚はずいぶん違います。

男性の平均的な体格を考えれば、シングルベッドで寝返りを打てば、落ちてしまいやすい。セミダブルであれば、真ん中に寝ていれば左右に寝返りを打てます。安心感の違いは大きく、眠りの質にも関わります。4畳半レベルの部屋にセミダブルベッドを置けば、それだけでかなりの圧迫感になってしまいます。ただ寝るだけの部屋にしない限り、寝室には最低でも6畳(約10平米)は欲しいことになります。

欲をいえば寝室は8畳(約13平米)ある部屋に設定したいですし、そうなると部屋の総面積は20〜25平米になります。8畳あれば、セミダブルベッドの脇にテレビボードも置けます。最近は部屋にテレビを置かない若い人も増えていますが、ひとつの部屋にベッドだけを置いて終わり、ということにはなかなかなりません。セミダブルのベッドを置いたうえで、その脇にはテレビボードを置くのか、パソコンデスクを置くのか……。そういったことを最初に考えていく必要があります。

部屋の大きさは、あとから変えられるものではありません。部屋の広さやレイアウトをどうするかということは、部屋選びの段階でとことん慎重になっておく必要があります。どの部屋をどの空間に割り当てるかを考えながら部屋選びをするのが望ましい順序です。