快適な部屋で過ごしたいですよね。勤務医で賃貸オーナーのこう氏は著書『ひとり暮らし大全 自分空間を整えれば人生は好転する!』で理想の部屋にまつわるヒントを伝えています。どんなことを知ればいいのでしょうか? 本書から紹介します。

実際に住んでみると気になることが出てくる

お住まいの部屋に入居したての頃を思い出してみましょう。内見をしたときと印象が変わったことや、当時は気にならなかったけれど住んでみて気になってきたことはありませんか。これはお部屋のあるあるなのですが、住んでみないとわからない〝お部屋の現実〟はあるのです。しかし、事前に住宅についての知識があれば、住みよい環境を手に入れることもできます。

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防音性を重視するなら鉄筋コンクリート造の一択

住環境としての快適さを求めるなら「鉄筋コンクリート造」に絞って考えるべきです。建物の構造は、鉄筋コンクリート造(=RC造)、鉄骨造(軽量鉄骨造、重量鉄骨造)、木造などに分かれます。耐震性や防音性(遮音性)からみれば、「鉄筋コンクリート造→鉄骨造→木造」の順になるものと考えておけばいいでしょう。

防音性に関しては、鉄骨造と木造では、あまり変わらない場合もあります。防音性を重視するなら、鉄筋コンクリート造一択になるといってもいいくらいです。最近はデザイナーズマンションに近いお洒落なアパートが建てられるようにもなっていますが、木造では、隣の部屋の声が丸聞こえになってもおかしくありません。

参考のために書いておけば、建物がマンションになるのかアパートになるのかという明確な定義はありません。3階建て以上の鉄筋コンクリート造の集合住宅をマンション、2~3階建ての木造もしくは鉄骨造(軽量鉄骨造)の集合住宅をアパートと呼ぶのが一般的です。海外では、日本でいうマンションもおよそapartment(アパートメント)としてまとめられます。