機能面と性能面を両立させ、子どもの成長を家とともに見届けたい。ホテルライクを体現したAさんの家づくり体験

子育てをきっかけに家づくりをスタートさせたAさん夫妻。土地探しから何度も悩み、家づくりを進めたといいます。

「ホテルライクなデザイン面と、家族みんなで快適に暮らせる機能面の双方にこだわりました」と語るAさん。ホテルライクを体現したお家づくりに密着しました。

 

子育てをきっかけに、家づくりがスタート

――家づくりを始めたきっかけについて教えてください。

子育てを行う中で賃貸暮らしに限界を覚え、家づくりを考えるようになりました。女の子と男の子の2人きょうだいで走り回って遊ぶことが多く、騒音や振動に敏感にならざるを得ない状況だったんです。

 

――子育てをきっかけに家づくりを始めたのですね。

そうですね。また家づくりを漠然と視野に入れ始めたころ、親戚の家を見に行ったことも大きく背中を押される出来事でした。親戚が建てた新築の家で間取りや動線を理想通りにつくっている環境を見て、暮らしやすい自分たちだけの家が欲しいと思うようになりました。

そうして「娘の小学校入学まで」という期限を設定し、家づくりがスタートしました。

 

――家づくりを進めるうえでまず何を行いましたか?

土地探しから行いました。夫の「バスケットコートを庭につくりたい」という強い要望から70坪以上の土地を探し始めましたが、なかなか良い土地が見つからず苦戦したことを覚えています。私たち夫婦は共働きなので、どちらかの実家に近い土地で探していました。

夫はハウスメーカー勤務ということもあり土地を積極的に探してくれたので、何度も候補の土地に足を運びながら吟味しました。水路があって危なかったり土地を整備しないといけないため余分にお金がかかったりするなど、理想の土地を探すのは難しいなと痛感することが多かったです。

 

――土地探しを始めてから着工(工事を実際に始める段階)までどのくらいの期間を要しましたか?

およそ1年半ほどかかりました。実際の打ち合わせも毎週のように行いましたが、やはり設計に入る前段階である土地探しにかなり時間を費やしました。

せっかく家を建てて何十年と住み続けるのであれば、妥協はしたくないという思いがありました。

 

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洗面台にこだわり、家族にとっての暮らしやすさを追求

――良い土地が見つかって間取りづくりをスタートさせたということですが、ご夫婦それぞれでお互いにこだわったポイントなどはありましたか?

夫はバスケットコートと書斎が譲れないポイントでした。逆を言えばこの2つさえ取り入れてくれれば後は自由にしていいと言われていましたね。

私はお互いに共働きで家事をする時間をなかなか確保できないため、暮らしの負担を軽減できる間取り。またそれでいて、ホテルライクでおしゃれなデザインの家をつくりたいと考えていました。暮らしやすさを追求するとデザインはありきたりなものになり、おしゃれなデザインを追求すると暮らしやすさが損なわれる…この両者の良い塩梅を見つけることが大変でした。

夫婦それぞれで譲れない部分はあったものの、夫がある程度任せてくれていたこともあり、夫婦で意見がぶつかることはあまりなく比較的スムーズに進みました。

 

――暮らしが楽になる間取りづくりは、注文住宅の醍醐味ですよね!具体的にどのような動線づくりにこだわりましたか?

ダイニングキッチンから直接洗面台などの水廻りにつながり、洗面台後部にはファミリークロークと脱衣室を配置して身支度動線を整えました。長女が小学生、私たち夫婦が共働きで毎朝同じような時間に家を出るため、とにかく身支度の時間が被るんです。賃貸暮らしの時は洗面台の争奪戦になることもしばしばありました(笑)。

なので洗面台は2ボウルにして2人同時に使えるようにし、とにかく水廻りが混まない動線を意識しています。朝は娘と一緒に並んで洗面台を使うことも多く、2ボウルにこだわってよかったなと感じています。

 

――洗面台の収納にもこだわられたとお聞きしました。

そうですね。洗面台を2ボウルにする際、どのような収納が良いかはすごく悩んだ部分でした。当初は三面鏡にして収納を確保しようかと考えていましたが、2ボウルにすると三面鏡が2枚も必要になります。また三面鏡にすると間接照明を取り付けられないため、目指しているホテルライクなイメージを実現できないと悩みました。

 

――毎日使う洗面台はデザインも収納力も、どちらもこだわりたい部分ですよね。

そこでコーディネーターの方から壁面に取りつける現在の収納棚をご提案いただいたのです。壁面に取り付けるタイプであれば一面鏡でまかなえますし、収納力も問題ありません。ご提案いただいた時は、ずっと悩んでいて半ば諦めていたことが解消されてとても嬉しかったです!