パリ五輪の開会式の衣装を見た!【マリ・クレールデジタル編集長のパリコレ日記】

2025年春夏パリコレクションが9月22日からスタートしました。10月1日までの期間中、パリ市内のあちこちで開催されるファッションショーやプレゼンテーション、イベントなどを見て回ります。ファッションのことだけでなく、街で見かけた気になること、パリらしいものなどをお伝えします。今回はDAY 3。

伝統×職人の技×イノベーションの「デルヴォー」

ベルギーのバッグブランド「デルヴォー」の展示会はアーティスティックで、毎回、どんな表現をするのか、楽しみです。今回は5つのテーマのストーリーに沿って、展示が行われました。ブリュッセルの本社にあるミュージアムから持ってきた過去の名品の数々から、アメリカのE Inkとパートナーシップを組み、バッグの中にある小さなスイッチを押すと、編んだバッグの色が変わるという未来につながるという試みも披露。1829年創業の企業ならではの歴史と文化、そしてそれを進化させるイノベーションが凝縮されていました。

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写真撮影はNG 「ザ・ロウ」

「クワイエット・ラグジュアリー」の代名詞ともなったブランド「ザ・ロウ」の招待状は手書きの美しいもの。招待状はメールが主流となっている中で、こうしたものが届くのはうれしいものです。


ショー会場に入ると、それぞれの席には整然とノートと鉛筆が置かれていました。どこのファッションショーでも動画を撮影するのは当たり前となっていますが、このブランドでは撮影はNGです。鉛筆とノートは「コレクションの内容を書くのにお使いください」とのこと。薄紙のカバーがついたノートはよく見ると、TRの刻印がある特別製で、Made in Japanでした。この写真も会場内ではなく、ホテルで撮影しています。

服はもちろんすべて最高級の素材を使っており、何気ないTシャツも肌触りがめちゃくちゃ良さそうです。写真をアップしても、その肌触りは伝わりません。