2025年春夏パリコレクションが9月22日からスタートしました。10月1日までの期間中、パリ市内のあちこちで開催されるファッションショーやプレゼンテーション、イベントなどを見て回ります。ファッションのことだけでなく、街で見かけた気になること、パリらしいものなどをお伝えします。今回はDAY 3。
ディオールのDNAが凝縮した「ギャラリー・ディオール」
アベニュー・モンテーニュのディオールの本店の隣に、「ギャラリー・ディオール」があります。2022年に完成したそうで、既に100万人が訪れたとか。本格的なディオールの美術館です。
これまでの歴代のデザイナーが手がけた服の数々、創業者であるクリスチャン・ディオールの功績、これまでディオールの服が表紙を飾った雑誌など、数にも内容にも圧倒され、「ディオールはこんなに資料を保存していたのか」と驚くほどです。
今、この美術館で見られるのがパリ五輪の開会式で、レディー・ガガやセリーヌ・ディオン、アヤ・ナカムラが着用した衣装です。間近で見ると、「こんなに手が込んでいたのか」と驚かされるものです。パリに来たら、訪ねたい場所です。
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ドリスのDNAは受け継がれ 「ドリス・ヴァン・ノッテン」
GORUNWAY
前シーズンで創業デザイナーであるドリス・ヴァン・ノッテンが引退したブランドが、どんな風になるのか、注目を集めていました。
独特の色や柄、プリントの組み合わせ、そしてスタイルは健在なり。手がけたのはデザインチームだそうですが、DNAはしっかり受け継がれているように見えました。最後には、デザインチームが登場。ドリス・ヴァン・ノッテン自身も実は客席に座っていたのだとか。温かく、しかもちょっとドキドキしながら見守っていたのでしょう。
text: 宮智 泉(マリ・クレールデジタル編集長)
・個性を発揮するブランド【マリ・クレールデジタル編集長のパリコレ日記】
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