「ふるさと回帰支援センター」で移住情報をリサーチ
その後も、岡山、広島、愛媛、福岡、長崎、鹿児島、沖縄と移住先探しの旅が続いたという伊藤さん。
しかし尾道ほどビビッとくる場所はなく、「単なる旅行になっている」と移住へのモチベーションも下がってきた頃、「ちょっと待って。生まれ故郷山口県を忘れている!」。急に地元熱が上がってきた伊藤さん、移住情報をと、ネットで調べたのが「ふるさと回帰支援センター」(東京・有楽町)。早速、有楽町駅から徒歩1分、東京交通会館の中の「ふるさと回帰支援センター」へ、パートナーと訪れました。
中はデパートの全国物産展かと思うくらい、都道府県のブースがあり、熱心に呼び込みをされていました。
私たちは、山口県担当のHさん(日本で一番魅力的に山口県をPRできる人!)のすすめで、その日のうちに山口県移住体験ツアーに申し込みました。
なお、ふるさと回帰支援センターhttps://www.furusatokaiki.net/は、地方移住に必要な土地の情報から、利用できる制度、実際に移住された方からの情報(成功談から、あるあるの失敗話まで)など、移住に関する全国の地方の情報が集結。移住を考えている人は、ぜひぜひチェックしてほしいと思います。
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移住体験ツアーに参加 ~おいでませ、山口~
2018年夏に山口市が実施している移住体験ツアーに参加しました。
訪れたのは、山口県阿東町。新幹線で新山口駅へ向かい、現地では市役所の方の案内でツアーが開始。バスでゆられること1時間半。山の中を走っていたと思ったら、急に目の前が一面の田んぼに、ザ・田舎の原風景が広がっている。
「山の緑が深くて、空が青くて、田んぼの色もそれぞれ違う。人工物は3日で飽きるけど、自然は飽きないってこういうことだね!」と一緒に参加した彼のほうが、移住への思いが熱くなってしまったようでした。バスを降りてからは、町のみなさんのおもてなしツアー。移住経験者の方の話をお伺いしたり、おばあちゃんと一緒に野菜の漬物をつくったり、竹でできたバンブー自転車で探索したり、おいしい湧水を飲ませてもらったり、町の人たちとBBQ&そうめん流しをしたり。
宿泊は地元の生活をよりリアルに知ってもらうということで、ホームステイ方式で地元の方のお宅へ。私たちが宿泊させてもらったのは、山口出身だけどずっと関東にいて、最近Uターンしたという同世代の女性。お酒を飲みながら、移住話で盛り上がりました。彼女も「東京だと感じられない、自然の色やにおいを感じたくて移住した。東京と比べると何にもないように思うけど、必要なものや豊かなものは何でもあるよ」。
移住者の方のリアルな話をたくさん伺えたことで、貴重な体験ツアーとなりました。
彼も山口を気に入ってくれた様子。ただ自分の地元なので「一緒に地元に帰ろう」的なプレッシャーを与えたくなく、ずっと言えませんでした。自然な感じで彼に山口の良さを感じてもらえたのも、今回の旅の収穫でした。