ターゲットは山口に ~移住先をもっと知ろう~
漠然とした「移住」から「山口に」と候補地が定まった伊藤さん。では山口のどちらに?
再び、「ふるさと回帰支援センター」を訪れて、山口県担当のHさんにアドバイスを仰ぎます。
2019年夏、まずはおすすめの瀬戸内海の小さな島、周防大島へ。最近、移住者が増えているとのこと。この旅では、山口県が実施している移住活動費の補助金を使うことにしました(移住を希望している方の移住活動費として、県や市から交通費の補助が受けられる制度です)。
私たちの旅スタイルは、基本はレンタル自転車。ですが移動距離が長いのでレンタル原付でまわりました。
周防大島は1周100キロ。単なる旅で終わらせないため、原付に乗って、島中の移住者の方にヒアリング。ジャム屋さん、はちみつ屋さんを立ち上げた方、農家がやりたくてみかんをつくられている方、WEBデザインの仕事をリモートでされている方(今では地方でリモートスタイルは珍しくありませんが)。
移住については、体験者に話を聞くのが、一番参考になります。
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2020年のコロナ後、実家に宣言
移住先として山口県に決定したのが、2019年末、伊藤さん45歳でした。
50歳まではあと5年、移住に向けた情報収集や事前計画を考えていこうと思っていた矢先。2020年、コロナが始まりました。移住どころか、先が見えない状態。東京での暮らしや、仕事もどうなるかわからない。もちろん、山口を訪れることもできない期間が続きました。
少しずつ落ち着いてきた2021年の年末。両親に会うため、2年ぶりに山口県に帰省しました。
久しぶりに見た田舎の風景と、おいしい野菜や魚。再び移住への想いがあふれて、「実は山口にUターンしようと思っている!」と実家で宣言! おまけに、このとき彼も一緒。両親は、47 歳にして初めて実家に彼氏を連れてきた自由気ままな娘が、山口へUターン、しかも彼も一緒ということで、大喜びでした。
(上画像)実家から見た夕日。山に落ちていく夕日はとてもきれい。