プロボクシングの元2階級制覇王者の畑山隆則氏(49)が2024年10月1日に公開されたユーチューブ動画「渡嘉敷勝男&竹原慎二&畑山隆則 ぶっちゃけチャンネル」に出演し、世界2階級制覇王者・亀田和毅(TMK、33)の今後の展望に関して私見を述べた。
「亀田君のことは悪くいいたくはないけど…」
亀田は8月24日にIBF世界フェザー級挑戦者決定戦を行い、IBF同級2位レラト・ドラミニ(南アフリカ、30)に2-1の僅差判定で勝利。これにより、IBF同級王者アンジェロ・レオ(米国、30)への挑戦権を獲得した。
畑山氏はドラミニ戦に関して、「亀田君のことは悪くいいたくはないけど」と切り出し、「悪く言ったら亀田のこと嫌いなんじゃないかと思われるから嫌なんだけど、どう見ても勝ちないね。厳しく言っちゃうけど」と率直に語った。
動画で共演した元世界王者の竹原信二氏(52)は、亀田の積極性を評価。畑山氏はこれに同調するも、亀田がダウンを奪った5ラウンド以降の戦いぶりについて、次のように持論を展開した。
「今までの和毅君から比べると、積極性が増したのは評価できるが、5ラウンドまでの序盤が良すぎた。5ラウンドにダウンを取って、もう1回のもダウンを取ってもいいと思う。スリップ(判定)にされたけども。5ラウンドでスタミナを使いすぎた。その後、手が出ていない。あの手数じゃポイントをあげられない」
ポイントは、ジャッジ2人が114-113、116-111で亀田の勝利を支持し、残る1人が114-113でドラミニを支持した。
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渡嘉敷氏「フェザー級で必ず世界戦をやってほしい」
共演者の元世界王者・渡嘉敷勝男氏(64)は、「運よく勝ったのだからフェザー級で世界チャンピオンとやってほしい。フェザー級のレベルを、和毅君がどこまで見せてくれるか。(王座を)取れば面白いし、取れば井上(尚弥)チャンピオンとの試合があるかもしれない。これは面白い。だからフェザー級で必ず世界戦をやってほしい」と、亀田の今後に期待を寄せた。一方で、畑山氏は厳しい論調で、こう語った。
「(ドラミニ戦は)とにかく全体的に見て『うーん』という感じ。ごめんなさい。いいこと言いたいけども。何が言いたいかというと、ようするに、『世界タイトルを目指しているんでしょ』ということ。世界タイトルを目指しているのだったら、こういう戦いではキツイんじゃないの?(試合後)すごい喜んでいましたけど、『いやいや喜べる内容じゃないから』みたいな。生き残ったということに喜んでいるのかもしれないけど。確かに負けると勝ちでは全然。負けたら終わりだから」
挑戦者決定戦を制した亀田はIBF世界フェザー級1位にランクされ、来年中に世界王座に挑戦する見通しだ。