誰でもできるわけじゃないんだから、やってみたら?
モデル
香菜子さん
モデル活動に加えスタイルブックやライフスタイル書籍など著書多数。「おぱんつ君」というキャラクターを考案し、絵本やぬいぐるみ、作品展示などの活動も。@kanako.lotaproduct
あのときの母の言葉が背中を押してくれたから今がある
―母からの言葉―
かつて上京してモデルとしてスカウトされたとき、自分に自信がなかった一方で、興味もあったという香菜子さん。その迷い、とまどう気持ちに勇気を与えてくれたのが、お母さまからの言葉だといいます。
「声をかけてくれるということは、何かしら素質がある、と見てもらえているということ。そこは認めてもらえているのだから、自分なんて、と卑下せずに、新しい扉を開くチャンスととらえられるようになりました。あのときの母の言葉を信じて一歩を ちょうどコロナ禍で、年齢的にも今後に自信が持てなくなっていたときに、この言葉に出合いました。60歳を迎えるにあたり、『そうだ! これから実をつけるんだ』と気持ちを切り替えることができた一言です」
まさに言葉は「おまじない」のようだという山本さん。
「健康、感性、見ために年齢を感じて落ち込んでしまうときには、その都度、この言葉を励みにして、自分を引き上げるようにしています。自分のなかの〝嫌〟を〝好き〟に変えてくれる、『おまじない』ですね」踏み出したから、今があります」
それ以来、ハードルが高いな、自分なんて、と思いそうになったときに、この言葉を思い出して、背中を押してもらっているといいます。
「言葉には命があると思っています。発した瞬間から、いい言葉はいい方に働き、ネガティブな言葉はそのように何かしらの影響を与えてしまう存在なのではないでしょうか」
お母さまの前向きな一言は香菜子さんにとって一生の宝物といえそうです。
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“花の後は実をつける”
ヘアメイク
山本浩未さん
ヘアメイクアーティスト。 実践的で気持ちまで明るくなれるメイクテクニックを発信。インスタでの「毎日BEAUTY LIVE」が好評。新著に『60歳ひとりぐらし 毎日たのしい理由』(小学館)。
落ち込んだときにはこの言葉で気持ちを切り替えます
―川﨑 淳与(あつよ)さんの言葉―
山本さんが挙げてくれたのは、人生の大先輩である川﨑敦与さんの著書『80代の今が最高と言える』にかかれたこの考え方。
「子育てが終わった61歳で『ギャルリーワッツ』を開いた川﨑さん。ギャラリーで若手アーチストを発掘したり応援したり、自身もおしゃれを楽しみながら充実した日々を送っていたけれど、80歳になって花の時代は終わってしまった、と落ち込んでいたら、ご主人からかけられた『花の後は実をつけるんだよ』という言葉に新たな光を見出したのだそうです。
ちょうどコロナ禍で、年齢的にも今後に自信が持てなくなっていたときに、この言葉に出合いました。60歳を迎えるにあたり、『そうだ! これから実をつけるんだ』と気持ちを切り替えることができた一言です」
まさに言葉は「おまじない」のようだという山本さん。
「健康、感性、見ために年齢を感じて落ち込んでしまうときには、その都度、この言葉を励みにして、自分を引き上げるようにしています。自分のなかの〝嫌〟を〝好き〟に変えてくれる、『おまじない』ですね」
『80代の今が最高と言える』
川﨑淳与
(主婦の友社)
illustration: Yumi Kimura text: Keiko Nakayama
大人のおしゃれ手帖2024年9月号より抜粋
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