パリらしい小さなブランドに新鮮さ【マリ・クレールデジタル編集長のパリコレ日記】

2025年春夏パリコレクションが9月22日から10月1日まで開催されました。ファッションショーやプレゼンテーション、イベントなど盛りだくさん。ファッションのことだけでなく、街で見かけた気になること、パリらしいものなどをお伝えします。今回はDAY 4。

軽やかで明るい「クロエ」

自由奔放に生きる女性を表現し、初めてのコレクションで一気に注目を集めたシェミナ・カマリによる2回目のコレクション。コレクションノートには「夏への憧(あこが)れ、そして夏が抱かせる気持ちを表現したかったのです」。加えて、「 ムードは明るく軽やか、センシュアルで陽気」。まさにその通り。ランジェリーの要素を取り入れた服や、風をはらんで軽やかに揺れるドレス。そして、1970年代のクロエを象徴するというブルマも登場しました。随所に70年代のエッセンスを盛り込み、今を表現する。「クロエ」のスタイルが確立したように見えました。ショーの最後に出てきたシェミナ・カマリは明るく楽しそう。インタビューのため、バックステージに入ってきた様子も明るくて、「この人がクロエのイメージそのものなのかも」と思いました。

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細部がわかったディオールのRe-see

ショーが終わると多くのブランドはRe-seeを行います。Re-seeとは「もう1回見る」ということ。ショーに登場した服は素材や作りまではわかりません。Re-seeではこれらの服を近くで見られます。ということで、ディオールのRe-seeに行ってきました。

今年はパリ五輪があったこともあり、スポーツとフェミニズムの精神を表現した服の数々はストレッチやメッシュ素材を多用していました。ここでは触ることができるので、実際の感触がわかります。展示のしかたもかっこいいです。