食楽web

●六本木にある東京ミッドタウンのガレリア地下1階に『茅乃舎だしおでん』がオープン。3種のだしをつかったこだわりのおでんとは?

 自然豊かな福岡県の久山町に本社を置く『久原本家』。「茅乃舎だし」など和風調味料を展開し、全国的な人気を誇ります。


店舗の外観

 かねてより東京第一号店として愛されてきた「汁や 東京ミッドタウン店」が閉店し、2024年9月30日より跡地にて、『茅乃舎だしおでん』をオープン。茅乃舎自慢の3種類の出汁を合わせた「出汁おでん」を提供します。

茅乃舎の出汁が他とは違う旨味を出す「おでん」の実力は


秋冬は根菜がおいしい季節

 食材は、定番の大根、たまご、こんにゃく、練り物などをそろえ、旬や産地にこだわった食材を取り寄せています。牛すじは一本ずつ串入れし、丁寧に下処理をしているそうで、肉本来の旨味と出汁の味わいがぎゅっとしみています。

 出汁は物販にもある「茅乃舎だし」、「こんぶだし」、「しいたけだし」を料理長が組み合わせ、食材の旨味を引き立てる合わせ出汁を完成させました。


ランチ「だしおでん御膳」(おでん五種、混ぜ込みご飯、小鉢・漬物)2200円

「長年和食の料理人として、「出汁」の取り方にこだわってきた。『茅乃舎』のだしに魅了されて入社を決めた」という出汁のプロから見ても、「茅乃舎だし」で作るおでんは魅力的とのこと。


大根はやわらかくて、出汁もしみしみ

 そのこだわりの出汁は店内に香りが広がり、日本人のDNAにやさしく語りかけるように、ほっこりと落ち着きます。

お酒も豊富。『久原本家』ブランドの焼酎やワインも


『久原本家』ブランドの焼酎やワインなど全国から厳選したお酒を揃えています

 お酒やソフトドリンクも国産のものを中心に、日本酒や焼酎、北海道産のワインなどを揃えています。特に日本酒は季節に合わせて、ひやおろし、新酒、燗酒、様々なスタイルで楽しめます。ディナータイムには、日本酒とおでん出汁を合わせた、「だしわり」をいただくのも一興です。


料理長が修業時代に食べたまかないから生まれたランチメニュー「おでんだしのカレーライス」(カレーライス、漬物、小鉢)1800円 [食楽web]

 ランチタイムは定食スタイルで気軽に、リーズナブルに食事ができ、ディナータイムは「おまかせ五種」(2400円)など盛り合わせや、単品での注文可能。お酒と一緒に単品で腰を据えて楽しめるので、昼と夜で使い分けできるのも魅力ですね。

 生七味や柚子酢味噌、焼にんにくなど6種類の薬味、和からしで味変ができるのも同店ならでは。

 シンプルながら奥深い、おでんの味。食材を引き立てる出汁としての役割と、出汁そのものの香りと味を慈しむ体験は、『茅乃舎だしおでん』でしかできません。これからの季節に欲しい、ほっこりとしたやさしいひとときが待っています。

(撮影・文◎亀井亜衣子)

●SHOP INFO
店名:茅乃舎だしおでん

住:東京都港区赤坂9-7-4東京ミッドタウン ガレリアB1F
営:11:00~16:00(L.O.15:30)、17:00~21:00(L.O.20:30)
休:館の営業に準ずる
TEL:03-3479-0880
https://www.kayanoya.com/shop/dashioden/

※関連記事を見る

茅乃舎の“だし”はどう生まれたのか? 発祥地・福岡県久山町で“茅乃舎だし”の原点を体験してきた

お雑煮ってこんなに違うの!? 関東や関西、博多など全国5エリアのご当地雑煮を『茅乃舎』で食べ比べてみた

東京駅の新名物となるか? 話題の“だし茶漬け”専門店『茅乃舎 お椀や』に行ってきた

味わいに深みを出す「茅乃舎」のだしを使った料理が旨いワケ