「残酷な天使のテーゼ」「魂のルフラン」などで知られる作詞家の及川眠子さんが2024年10月5日、テレビアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の「第壱話」放送開始の記念日に寄せ、当時の思い出をXで明かした。
「変なタイトルの詞を書いて、あれから約30年」
及川さんは5日、「エヴァンゲリオン」公式Xの「本日10月4日は 『#新世紀エヴァンゲリオン』第壱話放送の記念日です」との投稿を引用し、当時を振り返った。
及川さんが作詞し、高橋洋子さんが歌った楽曲「残酷な天使のテーゼ」はオープニング曲として使用され、アニメ主題歌としては異例の大ヒットを記録した名曲だ。
楽曲について及川さんは
「『テレ東の新しいアニメの主題歌なんですが書きますか?』と詞を依頼されて、『難しくしてね』とだけ言われて、特に悩まずに『残酷な天使のテーゼ』という変なタイトルの詞を書いて、あれから約30年」
と明かす。そして、自虐を交えつつ、「私はすでにいろんなところにガタが来てそろそろ引退かって感じだけど、エヴァはずっと現役」としている。
この投稿には、「特に悩まずにアレがお出しされるのです…? 天才かくあるべし…」「第一回放送開始と共に流れた時のあの衝撃! 振り返ればまさに天啓の如き、でした」など、あらためて驚きと称賛の声が寄せられた。
及川さんは、寄せられたコメントにも反応している。
「残酷な天使のテーゼ」は、アニメの影響がありながらも、「アニメ観たことない人たちも歌ったり聴いたりしてくれてます。ありがたやありがたや」と受け止めた。ほかに、「曲もアレンジも歌も素晴らしい。あの詞は誰にでも書ける詞だと思ってるし(そのことに対しては自慢げに言えるど笑)」「ただ、あの曲のタイトルが『残酷な天使のテーゼ』じゃなかったらこんなにも売れたかな? 歌は詞や曲やサウンドだけでは成り立たない。だから音楽は面白いのよ」とつづった。