どのアイテムも、さらりと自分のものにできる。
それは大人の特権かもしれません
大人世代のカジュアルの決め手は、「素材」と「小物」。
アクセサリーや靴、バッグといった小物に上質さを取り入れることで、大人になった今だからこそできる、カジュアルスタイルが完成します。
「高級なものを身につけるとき、上手に自分のものにできるのは、大人ならでは。反対に、ブランドものを一切持たないのも潔くてかっこいいし、若い人向けのブランドを持つのも素敵。いろんなものを取り込める寛容さというか、貫禄が身についたからかもしれないですね(笑)」
そのときどきでファッションにかけるエネルギーが変わったとしても、好きなものを身につけることで気分が上がったり、安心できたり……と、おしゃれがもたらす力は大きいもの。
「昔のように次々に新しいものを買ったり、あれこれ欲しくなったりはしないけど、大好きなアイテムを手に入れると心が満たされるし、やっぱりこれが好きだな、と自分のことを再認識できます」
ここぞというタイミングや節目で、自分のためのごほうびを買う。それは心を豊かにしてくれる、贅沢な楽しみです。
「50歳になったときに、カルティエのパンテールを買ったんです。若い頃からずっと欲しかったけど、〝大人のための時計〟だから、今の自分には似合わないだろうと思って手に取れなかったんですよね。でも50歳になったらすんなり買えて。構えずにさらっとつけられるようになって、大人になったんだな、と実感しました」
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すべてを頑張ろうとせず、自分の体調に従って
日々のスキンケアやメイクも、そのときの自分に合わせてアップデートしてきたという西田さん。美容のためにサプリメントやシートマスク、発酵食品、美顔器といったアイテムも取り入れていますが、あくまでも「無理なく続けられるもの」だけを選んでいるそう。
「サプリメントにしても、飲みすぎると胃が疲れてしまうかなと思ったら、飲まない日をつくったり。すべてを頑張ろうとせず、自分の体調に従って、できるときにできることをやるのがいいと思うんです」
そうやって健やかな肌を保っているから、プライベートのメイクは、「ベースを整えてマスカラとリップグロスを塗るくらい」といたってシンプル。
「普段はアイシャドウやアイラインはほとんどしません。今は娘のほうがメイクは上手で、きれいにアイラインを入れたり、涙袋をつくったり……。今はこういうのが流行ってるんだな〜と横目で見つつ、私はとりあえずベースだけを肌に塗っています(笑)。
今のファンデーションはほんの少し塗るだけで肌が整うし、BBクリームだけで済ませることも。ツヤとハリのあるみずみずしい肌が理想ですが、やせすぎると肌の内側からしぼんでいく気がするので、食事制限はせず、しっかり食べるようにしています」