はじめましての方もはじめましてじゃない方もこんにちは。ミニマリストで元スタバ店員の阪口ゆうこ(@sakaguchiyuko___)です。どうもどうも、こう見えて10年間も店員やってました。
食欲も本気を出し始める初秋。皆様にも口福を味わっていただきたいので、スターバックスが9月30日に販売を開始した甘系3フードを早速レポしたいと思う。
◆1:マロンパウンドケーキ
名前の通りのマロン味のパウンドケーキ。「じゃあ、真ん中に見える丸っこいのは9割9分で栗だよね」といった見た目だ。ケーキ生地がマーブルなだけで気品を感じるのは、一般ピーポーだからなのか。プライスカードに「NEW」と書かれたバッジを付けたパウンドケーキは、ペストリーケースに並んでいる時から特別感を醸し出していた。
公式HPでの説明は以下の通りだ。<栗の味わいが引き立つ上品な甘さのパウンドケーキ。しっとりした食感にこだわったプレーン生地とペースト状にした甘栗を加えたマロン生地をマーブル状に仕上げ、中心に栗の甘露煮を入れています。トッピングしたシャリシャリとしたシュガーグレーズの歯ごたえが、食感のアクセントになっています。390円。アレルゲン情報 卵・乳・小麦・アーモンド・大豆。305kcal>
◆実際に食べてみた感想は?
実際に食べてみた。生地は説明の通り、パサつくことなくしっとりもったりとしていた。パウンドケーキにしてはどっしり系。栗の香りが口の中にじんわりと広がる優しい味わいだった。トッピングのアイシングの強めの甘さが、生地の柔らかな甘さに割って入ってメリハリをつける、いい仕事をしている。
しかし残念な点が、おひとつ。過去のマロンパウンドケーキを思い返せば、「栗の甘露煮がまるまる1個入ってる」のような、太っ腹なフレーズがウリだったはず。
今年のマロンパウンドケーキの栗の甘露煮は、非常におしとやか、かつ厳かなサイズだった。フォークですくい上げてみると、チョイっとした可愛らしいもので……「秋」というのもあり少し寂しさを感じた。これも物価高騰の煽りなのか……。その味はTHE甘栗。日本人全員が好きな味だった。
◆2:青森県産2種のりんご カスタードアップルパイ
次は、名前に「青森りんご」を、推し推しのアップルパイを紹介しよう。毎年この時期に販売されるアップルパイだが、昨年よりお値段がグググっとグレードアップ。600円台という大台に乗った。やはりこれも物価高の煽りか……。と、ソワソワが止まらない。
公式HPの説明は以下である。<りんごとカスタードのおいしさを凝縮した、こだわりのアップルパイ。青森県産の紅玉りんごとふじりんごを敷き詰め、食感や酸味の異なるりんごを存分に楽しめるアップルパイです。やさしい甘みのカスタード、キャラメルソース、ほのかにきかせたスパイス(シナモン・ナツメグ・オールスパイス)が、りんごの風味を引き立てます。温めるとりんごの甘酸っぱさ、とろ~りとろけるカスタード、サクサクのパイ生地をよりお楽しみいただけます。スパイスはシナモン・ナツメグ・オールスパイスを使用しています。600円。アレルゲン情報 卵・乳・小麦・大豆・りんご。323kcal>
個人的に、こちらはぜひとも温めてほしい。温めると、りんごの酸味と甘味のどちらも凝縮されて味の輪郭がハッキリとするのだ。温めることでシナモンの香りも立つので、持ち帰りでも家のオーブンで数秒温めてみてほしい。
パリパリとした薄めのパイ生地、ゴロゴロとヤンチャすぎる大きさのリンゴのコンポート、甘さ控えめのカスタードが層になっている。ふんわりとスパイスの風味も感じる複雑な味わいだ。いや、本当にリンゴごっついな。「これは600円ですわ〜」と、自然に声が出た。
◆3:パンプキンバスクチーズケーキ
そして、コレ。筆者のイチオシ秋のダークホースかぼちゃのバスクチーズケーキだ。
あら、やだ。思い出すだけで口の中が涎でイグアスの滝のようになる。この感覚は恋に近いかもしれない。かぼ活されてる方は是非、食べてほしい。
公式HPでの説明は以下のとおりだ。<パンプキンの濃厚な味わいのバスクチーズケーキ。パンプキンの甘みと、クリームチーズやホイップクリームなどのコクが絶妙なバランスのチーズケーキです。ほのかに感じるスパイス(シナモン・ナツメグ・ジンジャー)や、大麦入りのビスケット生地、バスクチーズケーキの特徴でもある黒く焦がした表面がアクセントになっています。パンプキンの濃厚な味わいとなめらかでクリーミーな食感を、秋の深まりとともにゆっくりとお楽しみください。バスクチーズケーキ……ヨーロッパのバスク地方で食べられている表面が真っ黒に焼かれていることが特徴のチーズケーキ。520円。アレルゲン情報 卵・乳・小麦・大豆。369kcal>
実際に食べてみたら、美味いのなんの。私は、本当に美味しい時ほど語彙力を失くすという特異体質なのだが、今回もその特性が大暴走する結果となりそう。口当たりはクリーミーという言葉に尽きる。ねっちりとしたまとわりつくような生地が美味しい。ほのかだけど終始ずっと感じるスパイスの風味が美味しい。強めのコクがずっと口の中に残って美味しい。
◆「美味しい」の乱発ではないか
なんてことでしょう。「美味しい」の乱発ではないか。もともとそこまでなかった語彙力を、すっかり失くしてしまった。
でも、本当にそれぐらい美味しかったのです。実際のところはさらにひどく「んー!(うめえ)んー!(濃厚)んー!(もう1個ほしい)」しか言っていない。かぼちゃの味もしっかり濃厚で、「チーズケーキにしようって最初に言い出したん誰なん!」と、思わず叫んでしまった。
できることなら、言い出しっぺを割り出してその功績を讃えたい。以上が、秋の味覚3種だ。今年の秋を思う存分楽しもうと考えている貴方、スタバへゴーだ。
<TEXT/阪口ゆうこ>
【阪口ゆうこ】
1981年生まれ。整えアドバイザー。片付けや整えについてのブログ「HOME by REFRESHERS」を運営。コラムなどの執筆、セミナー開催を行う。著書に『ゆるミニマルのススメ』などがある。好きなものはビール、宴会、発信すること。嫌いなものは戦争、口内炎、マラソン。Instagram:@sakaguchiyuko___