はじめまして。北関東でイラストレーターをしているイシイと申します。在宅仕事と事務パートを掛け持ちしているWワーカーです。
先日55歳の誕生日を迎えて、めでたくアラカンの仲間入りを果たしました。髪や肌のこと、体力・更年期・介護のことなどなど、悩みが泉のように湧き出てくるお年頃ですが、やり残したこと、やりたいこともまだまだいっぱい! 少しずつ新しいことへの挑戦も……と何とかバランスをとりながら毎日を過ごしています。
大人のおしゃれ手帖webでは、髪のこと、(まだまだ初心者ですが)着物のことを中心に書いて(描いて)いきますので、どうぞよろしくお願いいたします!
現在はカラーリングをしているのですが、その前はグレイヘアだった私。
初回は、グレイヘアへの経緯や心情を綴ろうと思います。
20年カラーリングを続けたけれど
ある日突然、染めるのをやめた
私は比較的若い頃から白髪が出てきたタイプでした。
こういうのは体質なのでしょうか。母も30代から白髪を染めていたように思います。
私もそれを受け継いでしまったのか(それとも生活習慣が悪かったのか……)、20代後半には白髪が現れ始め、よく引っ張って抜いていました。
30代では抜いても追いつかないほど白髪が増えていたため、月イチで染めるようになっていたんです。当時はヘアカラーでブラウンに染めていました。たまに色味を変えることは良い気分転換になり、美容室に行くのを楽しんでもいました。
が、歳を重ねるにつれ、白髪の量はどんどん増えていきます。染めても染めても3週間くらいで根元が目立ってくるのですよね。次第に「この白髪ホント厄介だわ」と、染めることを億劫に感じるようになりました。
そして50歳を目前に控えた2019年の夏、もう染めるのはやめよう! グレイヘアになってみよう!と思ったのです。
「もう20年も染めてきたのよ、そろそろやめてもいいんじゃないの?」と自分自身に言い聞かせました。
ちょうどその頃、グレイヘアのムック本の発売や、有名人のグレイヘアスタイルがメデイアで扱われるなど、「グレイヘアってステキ」というメッセージが活発に発信されていたように思います。
そんな時代の動きも、自分もグレイヘアへ!という気持ちを後押ししてくれました。
グレイヘアスタイルへの挑戦、移行期の始まりです!
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想像以上に移行期はつらかった(泣)
カラーリングをしていた髪を自然なグレイヘアになるまでの移行期、ここが我慢のしどころでした。といっても、痛いとか痒いとかではないので身体的にはなんともないのですが、つらかったのはむしろ心のほう……。
「あれ? どうしたの?」「髪、染めないの?」
という、人からの視線やダイレクトな言葉にいちいち対応するのがイヤでしたし、面倒でした。
実際、当時高校生だった娘からは
「学校に来るときに白髪だとちょっとイヤかな」
と。
久しぶりに帰省した息子からは
「白髪すごいね……もう染めないの?」
と言われました。
まあ実年齢より老けて見えますしね、手入れをしていないようにも見えますしね。
長年お世話になっている美容師さんに、「これからグレイヘアにしていきたい」旨を伝えたときにも
「大丈夫ですか? 5歳、10歳くらい見た目が歳とりますよ!」
と念押しされたほど。
それでも頑張れたのは、たまに「あら、グレイヘア移行期ね!」と声をかけてくださる方の存在があったから。
分かってもらえた! と嬉しい気持ちになったのを今でも覚えています。
そんな私の気持ちを察知してくれた美容師さんからもカットに行くたびに「白い部分、順調に伸びてきていますね!」とポジティブな言葉をかけてくださるように! もう感謝です!(今でもお世話になっています^^)
あとはSNSやネットの情報もありがたかったですね。周りにはグレイヘアの知り合いはいなかったので、日本のどこかに仲間がいるのは心強いものでした。
すっかりこの頃には、白髪へ意識は180度変わっていましたね。
カラーを入れていた頃は「白髪は嫌だ、伸びないで〜」と思っていたのに、移行期では「白髪よ、早く伸びてね」「黒髪も早く白くな~れ」などと考えるように。勝手なものですね。
移行途中、グレーやブラウン、ピンクなどのカラートリートメントを試しに使ったこともあったので、ほんのり色づいている髪もちらほらあったものの、2020年7月にはヘアカラーを入れていた部分はすっかりなくなりました。
私はショートヘアだったので、生え替わりにかかった時間は約1年。
グレイヘア移行前
グレイヘア移行後
グレイヘア、完成です!