秋から早速始まるクリスマスケーキの予約。今回は、ウフ。編集部がパレスホテル東京のクリスマスケーキ&ブレッドの先行試食会に参加!ケーキ&ブレッド17種のなかでも、 絶対に外さない品を紹介します。

前代未聞!“食べられる箱”から現れる新作ケーキ


「ノエル ルージュ」

2024年の新作ケーキは全3種。『ノエル ルージュ』には、赤いチョコレートのボックスからケーキが登場する楽しい仕掛けが。パレスホテル東京のベーカリー&ペストリー課を統括する窪田修己シェフが、そのこだわりを話します。

「名前通りの真っ赤なボックスに、差し色として金箔をのせています。中身のケーキはマスカルポーネのムースやベリーのジュレ、アクセントにバルサミコ酢を使い、香り豊かに仕上げました」

ムースはふんわり軽く、口に入れた瞬間に溶けていくやみつきになる食感。甘酸っぱいベリーのジュレとやさしい酸味のマスカルポーネのムースはバランスが絶妙で、ほどよいコクとすっきりした後味を楽しめます。上に飾られたベリーのつぶつぶした歯ざわりは柔らかなケーキのアクセントにぴったりで、手が止まりません…。


「シャポー」

毛糸の柔らかさを感じるような見た目の『シャポー』は、シェフが小さい子どもの姿から連想したというスイーツ。

「冬に地方に行った際に見た、ニット帽をかぶった子どもが雪の中で遊んでいる光景からイメージして作りました。また、イタリアの伝統菓子・ズコットからもインスピレーションを受けています。

キャラメルムースの中にキャラメリゼしたピーカンナッツやリンゴのコンポートを入れ、全体をチョコレートのムースで包んでいます。やさしい味わいのケーキです」


「ヘクセンハウス」

新作ケーキ最後の1品は、ヨーロッパの伝統的なケーキ『ヘクセンハウス』。グリム童話「ヘンゼルとグレーテル」にも登場するお菓子の家が、まるで物語の世界から出てきたかのようなキュートなビジュアルで現実に。

ジンジャーブレッドクッキーで作られた家の中には、ライムで香り付けされたアーモンド生地、ベリーのクリームやジュレが層になったチーズケーキが。上品な酸味とフルーツの香りが広がり、ひと口食べただけで幸せな気分に浸れます。クリスマスツリーのオーナメントをモチーフにしたデコレーションもインパクト抜群で、一度食べたら忘れられない…。

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大切な人に贈りたくなる定番ケーキ


「スぺリュール」

新作だけでなく、もちろん定番ケーキも絶品。2018年に生まれた栃木県のオリジナルいちご「とちあいか」を使った『スぺリュール』は、シンプルな分いちごのみずみずしい味わいが引き立ちます。バニラビーンズを使った生クリームに、フランス産A.O.Pバターや沖縄県産の黒糖と、どこまでも上質な素材で洗練された美味しさです。


「ビュッシュ ド ノエル ヴァニラとシトロンノワール そばの実の香り」

ホテル6階にあるミシュラン1つ星レストラン フランス料理「エステール」からも、クリスマス限定スイーツが登場。そばの実を使ったケーキについて話すのは、エステールのスイーツを担当する中澤シェフです。

「韃靼(だったん)そばのプラリネが入った生地に、そばの実の香りがついたクリームやペーストをふんだんに使っています。ヴァニラのムースやレモンクリームを合わせ、風味豊かでありながらほどよい爽やかさを楽しめるケーキにしています」

カットした層も美しいケーキからは、濃厚なチョコレートコーティングや酸味のきいたレモンクリームとともに、しっかりとした芳醇なそばの風味が。生地はしっとりしていて口どけが良く、すっと溶けるムースやクリームとの相性もぴったりです。