プロ野球ロッテの佐々木朗希投手(22)が今オフの大リーグ挑戦を球団に要望する。複数のスポーツ紙が2024年10月14日に報じた。
「高校を卒業してプロに入団し、5年間プレー」
報道によると、佐々木は近日中に球団と話し合いの場を持ち、今オフに大リーグに挑戦することを要望するという。ロッテはリーグ3位でクライマックスシリーズ(CS)に進出したが、日本ハムに1勝2敗で敗れ、ファイナルステージに進めなかった。
佐々木はCSファーストステージ初戦に先発し、8回を投げ5安打無失点に抑えた。ファーストステージ敗退が決まった14日に松本尚樹球団本部長(54)がメディアの取材に応じ、佐々木の今後の見通しを明かしたという。
野球人気が高い韓国では、日本の報道を受け、複数のメディアが15日に佐々木の特集記事を組み、今後の展開を独自分析した。
地元メディア「スポーツ朝鮮」(ウェブ版)は、「ついに『怪物』佐々木朗希の出番がやってきた」と書き出し、こう続けた。
「ロサンゼルス・ドジャースのスーパースター大谷翔平が歩んだ道を辿ってメジャーリーグへ。大谷と同じように高校を卒業してプロに入団し、5年間プレーして夢を追いかけて飛ぶ。昨年から毎試合、メジャーリーグのスカウトがバックネット上で佐々木の一挙手一投足をチェックしていた」
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「佐々木は今季もフルタイムでこなせなかった」
記事では、佐々木の大リーグ挑戦をめぐる昨オフからの一連の流れを説明。「入団5年目の佐々木は、球団の許可がなければポスティングシステムを経てチームを離れることができない。今シーズンを前にこの問題をめぐって球団と対立し、再契約が遅れた。春季キャンプ開始直前の1月26日に年俸契約書にサインした。結局、佐々木の意向通りに事が進むと思われる」と分析した。
同メディアは、日本ハム入団から5シーズンを経て大リーグに挑戦した大谷翔平選手(ドジャース、30)と佐々木を比較。
記事では、日本プロ野球での佐々木と大谷の実績の違いに言及。「大谷は二刀流としてチームの優勝に貢献した」と指摘した。
地元スポーツメディア「SPOTV NEWS」(ウェブ版)も同様に、佐々木と大谷の日本での実績の違いに言及した。
同メディアは「佐々木は今季もフルタイムでこなせなかった」とし、「当時、チームを優勝に導いた大谷とは違う。佐々木は昨オフの契約更改も一番最後で、選手会も脱退したと伝えられるなど、かなり否定的な視線を集めた」と指摘した。
佐々木は今シーズン18試合に先発し、キャリアハイ初の2ケタ勝利となる10勝をマークした。22年4月には史上16人目となる完全試合を達成するなど、日本球界トップレベルの投手に成長。プロ5年で通算29勝を記録した。